生光学園vs池田
池田・篠原 颯斗(3年)・森木大智(高知3年)を追う149キロ計測!
自己最速を4キロ超える149キロをマークした池田・篠原 颯斗(3年)
チーム関係者以外の入場禁止制限がかけられた「第74回徳島県高等学校野球春季大会」開幕戦・生光学園vs池田で、2021年の四国高校野球界を揺るがすスピードガン計測が出た。
この試合、7回裏無死一塁から池田の2番手マウンドに立った篠原颯斗(3年・右投右打・181センチ80キロ・美馬市立江原中出身)は、投球練習から自己最速タイとなる144キロを球場ガンで出すと、先頭打者で145キロと自己最速を更新。その後も146キロ・148キロを更新を重ね、ついには四国世代最速右腕・森木大智(高知3年)の151キロに次ぐ149キロを2回オロナミンC球場のスコアボードに灯した。
徳島の高校生で149キロを出したのは最速150キロをマークした板野・森井絃斗(現:セガサミー)以来史上2人目。公式戦に限った計測では徳島県高校球児で最も速い球速をマークしたことになる。
試合後、池田・井上力監督は「生光学園の勝利に対する執念が上回っていた」と惜敗を悔しがりつつ「2週間前から身体の使い方がはまって球質がよくなったので、149キロはともかく140キロ中盤は出てくれるとは思っていた」と篠原の投球内容を評価。「(3失点目となった)7回裏一死二・三塁からの内野ゴロは空振りを取らないといけない。自分のせいで負けたと思う」と悔恨の表情を浮かべた篠原も「力を抜いてもコンスタントに140キロ中盤が出せたのは収穫。もう1回身体づくりをして、150キロを超えていきたい」と最後の夏にかける意気込みを話した。
なお、試合は初回に2点を先制した生光学園が「(生光学園OBの)木下雄介(中日ドラゴンズ)に似た角度をもっている投手らしい投手」と幸島博之監督が期待をかける2年生右腕・奥濱宏平(右投右打・175センチ73キロ・兵庫神戸ボーイズ<兵庫>出身)の自己最速136キロ・8回裏一死までノーヒットノーランを演じる好投もあり3対2で勝利。昨秋県大会王者・四国大会4強の鳴門との2回戦へと駒を進めている。
(レポート=寺下 友徳)