大崎vs明豊
大崎が延長12回を制し決勝進出!2番・乙内が同点打&サヨナラ打
延長12回を制し決勝進出を決めた大崎
明豊に1点を勝ち越された延長10回裏、大崎は二死一、二塁から2番・乙内翔太右翼手(2年)がセンター前へタイムリーを放ち同点。さらにタイブレーク目前の延長12回裏、二死二塁のチャンスで再び打席が回ってきた乙内翔太右翼手が今度はライト線へ落ちるタイムリーを放ちサヨナラ。地元開催の九州大会で初の決勝進出を決めた。
12回裏二死二塁。一塁が空いている状況での乙内翔太の打席。この日ここまで3安打を放っているだけに、守備側には勝負をするか、申告故意四球(申告敬遠)などで塁を埋めるかの策が考えられた。明豊の川崎絢平監督は、「2番の子(乙内翔太)はボールに食らいついてきていたので、どうするかは考えた。でも3番の子(村上直也=2年)も良い打者なので」と考えた末に勝負を選んだことを明かした。結果的には勝負して打たれたが、「打った打者が凄かった」と川崎監督は勝負を決めた打者を讃えた。
一方、「絶対に決める」と乙内翔太は相手が勝負を選んでくれたことを意気に感じていた。一塁が空いていただけに、歩かされても不思議はない場面。相手投手にタイミングが合っていたこともあり、自信があった。高校で初のサヨナラ打。エースの坂本安司(2年)が最少失点で踏ん張っていただけに、期待に応える一打を放てたことを喜んだ。
地元の西海市から約200人の保護者・学校関係者が集まり、決勝進出に沸いた。地元開催での九州チャンピオンを目指し、福岡大大濠との大一番に臨む。
(取材=松倉 雄太)