郁文館vs駒場学園
郁文館・甲斐 一馬が4回パーフェクト!次戦の早実戦に闘志燃やす
郁文館のエース・甲斐 一馬(170センチ74キロ、青葉緑東リトルシニア出身)
18日、[stadium]市営立川球場[/stadium]の第三試合では郁文館と駒場学園との1回戦が行われ、郁文館が投打で駒場学園を圧倒し5回コールドの11対0で勝利した。
楽天の松井 裕樹と同じく青葉緑東リトルシニア出身の郁文館のエース・甲斐 一馬は、一次予選に引き続き圧巻の投球をみせた。ノビのある直球と縦の変化で駒場学園打線に一切的を絞らせなかった。
その駒場学園も甲斐 一馬を試合前から警戒していた。事前に木村 泰雄監督は「いい投手と聞いていたので、球数を投げてもらって後半勝負に持っていければ」と選手には伝えていたというが、甲斐の力が上回った。
4回まで全ての回を三者凡退で抑えた甲斐。一次予選の代表決定戦では9回13奪三振に引き続きこの試合でも打者12人に対し5つの三振を奪った。
今日の投球について甲斐は、「ストライク先行で打たせてとる投球を心がけていました。三振とれる所ではしっかり取れたのでよかったと思います」と振り返った。その言葉通り初球がボールだったのは3度のみ。抜群の制球力をみせた。
投球フォームも先輩・松井 裕樹を彷彿とさせる。「中学生の頃から松井裕樹投手のフォームを真似て投げています」と憧れの先輩への意識を語った。
甲斐について、北海道日本ハムなどで投手としてプレーした郁文館の田中幸雄監督は、「コントロールは僕がプロに入った時よりも上じゃないでしょうか」と元プロの監督も太鼓判を押す。次は清宮 福太郎擁する早稲田実業と対戦するが「抽選会の時も彼一人で喜んでいましたよ。そこで抑えて目立ちたいんでしょう。彼はそういうタイプです」と改めて甲斐のハートの強さを感じたという。
初戦を突破し早稲田実業との対戦が実現。甲斐本人も「しっかり自分の投球ができればそんなに打たれないと思う」と自信を漂わせた。
(記事=藤木 拓弥)