旭川実vs武修館
3番・小池響の5打点の活躍で旭川実がコールドで3年ぶり決勝へ!
5打点マークの小池響(旭川実)
旭川実が3番・小池響外野手(2年)が5打点の活躍を見せるなど、12安打10得点で武修館を圧倒。投げては先発の佐々木聖和(せな)投手(2年)が7回途中まで1失点と好投し、最後はエース・田中楓基投手(2年)が併殺に抑え、7回コールドで3年ぶりの決勝進出を果たした。
「田中で行くか佐々木で行くが迷ったが、前回の試合で佐々木がしっかり投げてくれていたので、もう1回佐々木で行ってみようという思いで先発を託しました」。岡本大輔監督がこの日の佐々木先発の意図を明かした。
準決勝以降はエース田中に託すという手が常道なのかもしれないが、一方で1人の1年生投手が大きく成長しようとしている。その兆しは毎日近くで見ている指導者しかわからない。佐々木先発が賭けではなかったことが、本人の快投で証明された。
「怯むことなくストライク先行で行ってくれればと思っていましたが、その通りのピッチングをしてくれた。素晴らしいピッチングだったと思います」と讃えた。
ただ、そうなるとエースの使いどころは難しくなる。田中は準々決勝を登板せずに終わったことで、この準決勝まで中4日となっていた。準決勝も登板なしだと中5日。初戦で139球投げたとはいえ、間隔が空きすぎることで不安が生まれてしまう。
1年生の快投とエースをどこで起用するか。「代え時が難しかった。気づいたら点差が開いていたので」と指揮官は心境を語った。結局、9点差なっていた7回一死一塁で田中をマウンドに上げた。
「間隔が空いていた。ひょっとすると今日も登板はないかもと思った」という田中はこの日最速で142キロを記録。最初の打者を四球で出したものの、2人目の打者を併殺に打ち取り、コールドゲームを成立させた。
結果として佐々木が急成長を見せ、田中の間隔が空きすぎるという不安も解消できた。万全の体制で決勝に臨む。
旭川実 河原康太郎主将のコメント
今は素直に嬉しいです。
1年生の佐々木が頑張って抑えてくれていたので、助けてやろうという気持ちでした。
新チーム始まってからやってきたことが出てきている。決勝も出したいです。
ベンチにいる18人だけじゃなく、スタンドにいるメンバーも全員で一体になって決勝を勝ちたい。
(記事=編集部)