星稜vs富山商
組み替えた打順が序盤から機能!6回17得点と打線爆発の星稜が準々決勝へ!
追加点を挙げる星稜
「中谷は調子が上がって無かったので、少し楽な打順で打たせたと思っていました」(星稜・林和成監督)
10日に開幕した秋季北信越大会。[stadium]富山市民球場アルペンスタジアム[/stadium]で行われた星稜と富山商の1回戦は、序盤から星稜打線が猛攻を見せて6回コールドで準々決勝進出を決めた。
この日、星稜は県大会とは打順を組み替えて臨んだ。
4番を打っていた中谷大翔を8番に下げ、そして4番には昨年から実績のある中田達也を据える。この組み替えが、序盤からしっかりと機能した。
初回に相手のエラーで1点を先制した星稜は、2回にも無死二、三塁から8番・中谷大翔のレフト前タイムリーで2点を追加し、さらに1番の出村 夢太のタイムリーなどでこの回4点を追加する。
星稜は3回にも2点を追加すると、後半に入った6回には10得点を奪う猛攻を見せて、大量17点を奪った。試合はそのまま17対0の6回コールドで星稜が勝利し、準々決勝へ駒を進めた。
北信越大会に入る前の練習試合から8番を打っていたという中谷。
「4番にはこだわりがある」と悔しさも滲ませるが、右方向への意識をしっかりと持ち3打数3安打4打点をマーク。「まだまだ万全ではありませんが、右方向へ飛ばすことができたので、だいぶ良くなっている」と手応えを掴んだ様子だった。
また中谷以外にも、シュアな打撃が光る1番の出村夢太、そして鋭いスイングは健在の中田達也と核となる選手が今年もしっかりといる星稜。
試合後、林監督は「相手は良い投手(岩城颯空)と聞いていました。しっかり対策はしていて、各打者がコースに逆らわない打撃が出来ていました」と語り、選手の戦いぶりに納得の表情を見せた。明日11日の準決勝では、東京都市大塩尻と戦う予定だ。次の戦いも注目だ。
一方敗れた富山商は、序盤から積極的な星稜打線に対して防戦一方となってしまった。先発のエース・岩城颯空は「初回からとても強いチームだなと感じていました」と語り唇を噛んだ。
岩城は130キロ前半のスピンの利いた直球に、切れ味の鋭いスライダーのコンビネーションが持ち味であるが、星稜の積極的な攻めに崩されていった。
岩城は「春には背番号1に相応しい投手になりたい」と話し、雪辱を誓った。
(取材=栗崎 祐太朗)