高知vs高知追手前
森木 大智(高知2年)エースナンバー背負い順調発進!
先発5回1安打無四球7奪三振の最速150キロ右腕・森木大智(2年)
新チーム発足後すぐの8月10日(月)に行われた練習試合・高知商戦でついに高校初となる「150キロ」をマークした高知・森木 大智(2年・右投右打・184センチ85キロ・高知中出身)。しかしながら1年夏以来となるエースナンバーを背負い、最終学年最初の公式戦に臨んだこの試合では、春先から取り組んでいる「力感なく投げる」の理想形を3球団が詰め掛けたNPBスカウト陣の前で見せ付けた。
高知追手前打線に対し5回を投げて無失点。その内容は打者16人に50球を投げ1安打無四球・毎回の7奪三振。かつスカウトのスピードガンで最速148キロ・常時145キロ前後をマークしたストレートから130キロ程度のスライダー。120キロ台と100キロ台の2種類のカーブ。「打者の芯をずらすのに有効だった」130キロ中盤のカットボールはいずれも高精度。
これには「1年ぶり以上の公式戦にもかかわらず、落ち着いて投げられていた」と濵口 佳久監督も高評価を与えれば、スカウト陣からも「力感がない中で146・147キロを出せている。球質もよくなっているし順調」という声が出ていた。
最速150キロ越えを果たした中学時代の盟友・関戸 康介(大阪桐蔭2年)らの活躍にも「負けていられないとは思いますけど、そこで慌てずできることをすることが大事」とあくまで冷静に物事を運ぼうとする森木。
チームとしての秋の目標「センバツ出場と負けずに明治神宮大会に行く」を目指しつつ、個のレベルアップを期す彼には春夏全国制覇を果たした高知中時代同様「勝利のために」背負う「1」の文字がやはりよく似合う。
(レポート=寺下 友徳)