星稜vs佐久長聖
佐久長聖・梅野を乗せる前に!星稜先制パンチで佐久長聖に快勝!
捕手で4番の内山壮真(星稜)
第141回(令和元年度秋季)北信越地区高校野球大会は20日に[stadium]石川県立野球場[/stadium]で準決勝が行われた。
第1試合は1回に4番・内山壮真捕手(2年)のタイムリーなどで4点を先制した星稜が終始優勢に進め、7回コールドで佐久長聖を破り、秋の北信越では3年連続の決勝進出を決めた。
鮮やかな先制攻撃だった。相手は2試合連続完封の佐久長聖の左腕・梅野峻介(2年)。試合開始5分前に短距離ダッシュを繰り返し、準備万端で臨んだが、1回に1番の出村夢太(2年)にストレートの四球。この流れを星稜は逃さなかった。二死二塁で4番の内山。「ハマると厄介」と自分が走者を還すことを頭に入れた。狙い通り、打球は三遊間を破り二塁走者の出村が生還。欲しかった『1回表の先制』を果たした。
ただ、1点では足りない。次の1点を狙って、盗塁を仕掛けた内山。この流れに乗り、二死一、二塁から6番・中田達也(1年)が左中間を破る三塁打。林和成監督も、「中田があそこでよく打った」と讃えた。
さらに7番・花牟禮優(2年)もタイムリー二塁打を放ち、この回4点。佐久長聖の梅野を乗せる前に大きな得点をものにした。
大一番をものにした星稜。秋の目標は「去年負けた」と内山が語る神宮大会優勝だ。「秋の時点で全国の強豪と戦うと、冬の練習がより実りあるものになる」と去年を経験した内山は語る。この目標を叶えるため、まずは日本航空石川との決勝に臨む。
(文=松倉雄太)