東海大高輪台vs日大豊山
劇的勝利!9回ウラに一挙5得点で東海大高輪台がサヨナラ!
好投をみせる小規投手(日大豊山)
9月8日(日)、桐朋高校グラウンド行われた、秋季東京都大会 一次予選第21ブロック、日大豊山対東海大高輪台の試合。台風が接近中で降雨が心配され、雨雲と日光が入り乱れる高温多湿の中試合は行われた。
先制したのは日大豊山。1回表、2番・小川、3番・小池の2連打からチャンスを作り、5番・高野の遊ゴロの間に二人が生還し、幸先よく初回に2点を先取した。その後も4回まで毎回得点と、試合の主導権を握っていた。
投げては、背番号1の先発・小規が力のある速球と横の変化球を駆使し、危なげない投球をみせた。3回裏に東海大高輪台2番吉澤にツーランを浴びるも、その後はテンポよく抑え、東海大高輪台に流れを渡さなかった。
着実に点をとる打線と小規の好投により、8回まで日大豊山優勢の試合展開であった。このまま日大豊山が逃げ切ると思われたが、最終回に東海大高輪台が反撃に転じる。
サヨナラ勝利直後、喜ぶ東海大高輪台ナイン
4回以降スコアボードに0を並べ、6対2と4点リードで9回のマウンドにも上がった、日大豊山・小規だったが、先頭に四球を与えると、連打を含み5連続で出塁を許した。9回まで球威は衰えることはなかったが、制球にバラつきが出てしまい、この隙を東海大高輪台打線が見逃さなかった。
連続四死球の押し出しで2点奪い、4番・上遠野の右前タイムリーで同点に追いついた。ここで東海大高輪台ベンチも大盛り上がりをみせ、一打サヨナラの場面に期待がかかる。
5番・三星が四球を選び、二死満塁でこの回先頭で代打として出場した6番・長尾に二度目の打席が回ってきた。1ストライク2ボールで迎えた4球目。日大豊山の小規が投じた147球目を引っ張り、三敵失の間に三塁ランナー森田が生還しサヨナラ。
9回ウラに4点差をひっくり返す逆転劇で、東海大高輪台が日大豊山を下した。
この試合、東海大高輪台の2番・吉澤は3回の2ランホームランを含む、3安打2打点と活躍をみせた。投手陣は古口、斉藤、岩下の継投で試合をつくった。先発の背番号1の古口は5回5失点と苦しい投球内容だった。次戦でこの雪辱を晴らして欲しい。
勝利した東海大高輪台は、15日行われる東京対桐朋の勝者と対戦する。
(文=編集部)