高知vs安芸
高知、黄金ルーキー・森木 大智も「野手試運転」し初戦圧勝!
高知・森木 大智(1年)の夏デビューは3回裏代打で中飛だった
「この大会では安岡(拳児・2年。180センチ80キロ・右投右打・室戸市立室戸中出身)を先発に、森(聡希・3年・172センチ80キロ・左投左打・琴平町立琴平中出身)などを挟みながら、森木(大智・1年・184センチ82キロ・右投右打・高知中出身)につなぐ形を考えています」
試合前、中学軟式では150キロ・高校でもすでに5月の県総体で148キロをマークしている森木 大智。その彼がエースナンバー「1」を背負ったことにより、にわかに注目が集まっていた高知投手陣の起用法について、濵口 佳久監督は「球速が後ろに行くにつれて上がる形を取りたいから」を理由にこう当初構想を明かした。
よって第3シード・高知にとってこの夏初戦となる安芸戦は構想のフィット具合と「全部1点差でいいと思っている」競り勝つ野球の制度を確かめる舞台となった。
まず打線は初回に打者9人を送り込み4点を先制すると、2回裏にはランニングアーチ2本も絡めて13得点を加え、21得点で5回コールド勝ち。そして計16安打の多くが「打ち上げないように心がけようと言っていた」指揮官のテーマを守るコンパクトなスイングと強く低い打球を伴っていた。
ちなみに森木は「試合の空気を吸って次に備えてもらうため」(濵口監督)3回裏二死から7番の代打で登場(中飛)。そのまま左翼手に入り4回裏一死からの2打席目も三ゴロで夏の試運転を終えている。
そして試合後の森木は
「夏は相手も気持ちが入っているし、春とは雰囲気が全然違う。今日は空回りしすぎたが、そこを感じられたことがよかった。投げたい気持ちはあるが、次の試合でも自分の仕事をやるだけ。全員で戦って先を見ずに1個1個、丁寧に入っていきたい」と意気込みを述べた。
なお、高知の大会次戦・準々決勝は7月25日(木)12時半から。高知高専vs高知東の勝者と対戦する。
(文=寺下 友徳)