都立東村山西vs都立杉並工(派遣:都立総合工科)
幼馴染の2人が投打で活躍!都立東村山西が本大会出場に一歩前進!!
投打の主役の二人、高田泰知(左)内野大輝(右)
本日、[stadium]帝京高校グラウンド[/stadium]にて行われた東京都大会1次予選の第2試合。都立杉並工対都立東村山西との一戦。
都立東村山西の先発マウンドに上がった内野大輝は、最速142㎞を投げる好投手だ。投げ方が非常に特徴的で、投げる際に膝をカクっと折り曲げ腕と身体を目一杯ひねる。内野本人に聞くと、「中学の指導者の方と一緒にこの投球フォームを作り上げました。他の人が見たら独特に思うかも知れませんが、自分にはしっくりきています」とこのフォームに納得の表情で語ってくれた。まだ、名前が知られていないが是非とも球場で見てほしい投手の1人である。
都立東村山西の三国力監督は、内野のエンジンがかかるのが遅いことを不安視していたがマウンドに立つ内野がその不安を払拭した。いきなり、都立杉並工の1番・山地陽人を三振に切って取る。その後、2番・宮岡泰基に四球を与えるが3番4番と2者連続三振で最高の立ち上がりをみせる。
内野の好投に早速、打線が援護する。二死、二塁で打席には4番・井上真輝のレフト前タイムリーで1点を先制する。
内野はフィールディングの良さも際立つ。先頭をヒットで出塁を許すと、6番・郡司渉はバントの構えをみせる。すると、今までキレあるストレートを投げていた内野の球が一瞬緩んだ。バントの打球はピッチャー前に転がり、二塁で封殺。このプレーについて、三国監督は「内野は非常に器用な投手なんです。わざと緩い球を投げて二塁や三塁で封殺できるクレバーな一面もある」と評価していた。
都立東村山西打線は、3回裏に7番・高田泰知の2点タイムリーなどで3点を追加する。
しかしここまで、好投を続けていた内野が都立杉並工の富田剛士らのタイムリーで2点を許す。
その後は、都立東村山西のペースで試合が運ばれていく。
5回には、1番・上西真央のタイムリーで追加点を加えて5対2とするが、試合を決める点数にはまだ遠い
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内野大輝のリリースの瞬間。
しかし、6回に都立東村山西打線が打者一巡の猛攻をみせ一気に8得点を挙げて試合終了。
13対3で都立東村山西が見事6回コールドで都立杉並工を退けた
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この日投打で目立ったのが、やはり内野の名が真っ先に挙がる。そして、忘れてはならないのが高田泰知の存在。3打数3安打4出塁とまさに主役級の活躍。実は、今日のヒーローであるこの二人は小学校からの幼馴染であるのだ。小学生時には、武蔵ライオンズに所属。そして、武蔵村山一中の野球部に所属し共に汗を流しあってきた同士である。試合後、2人に話を伺うとお互い気心知れた仲だけあって、汗を拭いながらたくさんの笑顔が垣間見えた。
三国監督に今日の試合について伺うと、「うちは、秋に1回戦で日本ウェルネスさんに負けてから悔しさをもってやってきました。その後、日本ウェルネスさんはシード権も獲得しましたしより一層悔しさがあったので、まず1勝出来てホッとしています」。今後のキーマンとして伺うと、「内野にはもちろん期待しているが、高田は貴重な左腕として期待をしている。今日は、登板機会がなかったが指導陣の中では内野とWエースとして考えている」と高田への期待値の高さを語ってくれた。
都立杉並工は、負けはしたものの内野のストレートに中盤、力強く振りいた打球は、目を見張るものがあった。夏までに、投打の整備が急がれる。
勝利した、都立東村山西は3月21日に都立大崎との対戦が決まっている。
エース内野のを軸に爆発力のある打線が機能すると、東京都大会本戦出場が見えてくる
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(取材=編集部)