横浜vsコザ
選抜へ向け、沖縄で好感触を得た横浜
リリーフのマウンドに上がり2三振を挙げた及川雅貴(横浜)
先発の松本隆之介は制球に優れ、5回を9奪三振。うち、8個が見逃し三振だった。
5回、コザ高校の宮城翔(みやぎ・せんと)、伊禮勝郎(いれい・かつろう)、東盛隆哉(ひがしもり・りくや)に三連打を浴び、一死満塁を迎えるも後続を三振、ショートフライに斬る無難なピッチングを魅せた。
点差が開いた終盤、松本の後を受けてマウンドに上がった及川雅貴は少し力みが見られたか。6回、ヒットと2つの四球を与え満塁とされる。セカンドゴロの間に1点を失ったがここから本領発揮。圧巻の2打者連続三振を奪い切り抜けると、コールドゲーム濃厚の最終7回にも登板し3人で抑えた。
打撃陣も爆発。序盤こそ苦しんだが4回、吉原大稀(よしはら・ひろき)がヒットと盗塁。次打者は四球を選び、松本が右中間へ2点タイムリー二塁打。5回には大手晴(おおて・はる)が左中間へ二塁打。その後エラーを誘い1点を加えると吉原の内野安打タイムリーで4点目を挙げた。
6回には制球に苦しむ相手ピッチャーの球をじっくり見極め得点を重ねると、7回には主将・内海貴斗がレフトへ流しながらスタンドインする3ランホームランを放つなど打者19人、14安打を集める猛攻で合計22点。
ここ温かい沖縄の地で躍動し、第91回選抜高等学校野球大会へ向け、上向きの状態で帰郷することとなった。関東大会の悔しさは大舞台で晴らす!その気持ちと気迫が垣間見られた、この日の横浜高校だった。
敗れたものの、コザ高校で光ったのは東盛陸哉。プロも注目する高校級のサウスポー2人から一人気を吐く4安打!(4打席)。その全てがセンター前だった。この日対戦した松本・及川との対戦を糧とし、自陣の投手を整備し且つ、東盛選手のように気迫を漲らせた状態で春の大会へ突入してほしいと期待する。
(取材=當山雅通)