二松学舎大附vs都立江戸川
1年生バッテリーの活躍で、二松学舎大附、都立江戸川を圧倒
5回戦で二松学舎大附が起用したのが、香山亮大―山田将義の1年生バッテリーであった。
彼らの投球を見る前に、二松学舎大附が1回表1番・右田稜真の先頭打者本塁打で1点を先制する。
その裏マウンドに立った香山は、1安打は打たれたものの、無失点。球が重く、威力がある。
2回表二松学舎大附は1年生捕手の山田の二塁打などで2点を入れる。
3回表は、安打2本と四球で無死満塁となったところで、都立江戸川は、これまで好投してきたエースの船津僚太に代え、2年生左腕の三浦真をマウンドに送る。しかし二松学舎大附の6番・野村昇太郎の三ゴロの間に1点を加えたのに続き、7番・山田のこの日2本目となる二塁打で2点を加えるなどこの回だけで7点。4回、5回にも1点ずつを加えた。
1年生投手の香山は、公式戦初登板にもかかわらず、重い速球とカーブ、スライダーなどを駆使し、5回を投球数64、被安打2、奪三振2、四死球1の無失点に抑えた。
結局12―0の5回コールド。1年生バッテリーの活躍に加え、先頭打者本塁打の右田の他、平間陸斗、保川遥ら、中軸にも長打が出ての圧勝だった。二松学舎大附の1年生バッテリーといえば、大江竜聖―今村大輝のバッテリーが活躍し、夏の甲子園初出場を決めた4年前を思い出すが、今回は果たして。
都立江戸川は、春から夏にかけて確実に力をつけ、都立の強豪として大会を盛り上げてきたが、私立の強豪の壁は厚く、これをどう乗り越えるかという課題を、突きつけられている。
(レポート=大島裕史)