新居浜東vs吉田
「意志」を感じる好ゲーム
結果は7回コールド。しかし、勝った新居浜東だけでなく、敗れた愛媛吉田からもこれまで積み上げたことを発揮し、勝ちにつなげようとする意志を感じる好ゲームであった。
新居浜東打線はセンター方向への意識が徹底され、愛媛吉田の4投手から16安打。特に4番・主将の河野 竜也(3年・捕手・178センチ65キロ・右投右打・新居浜リトルシニア出身)は、5打数3安打の打撃ばかりでなく、二塁送球タイム2秒1を切る肩、冷静な配球を貫いたリード共に上位校の捕手と伍してもそん色ない。彼のチームコントロール次第では2013年に達成したベスト8ばかりでなく、その上も十二分に狙えそうだ。
愛媛吉田もよく闘った。9安打を放ち三振も2つのみ。2回裏には7番・長野 魅切(1年・左翼手・174センチ73キロ・右投右打・松山市立湯山中出身)の右前適時打含む3連打で先制。一死から全てセンター方向に打った3安打に2四球を集中させ、2点を奪った5回裏の攻撃にも執念を感じた。3年生は4人のみ。まずは地区の復興活動が優先されるのは間違いないが、チームの継続性が図れる利点を最大限利用し秋以降も地区に元気を与える存在であってほしい。
(レポート=寺下 友徳)