堀越vs都立板橋
堀越打線が爆発!6回コールド勝ちでベスト16!
2004年夏、修徳高校を甲子園に導いた小田川雅彦氏が4月1日付で監督に就任した堀越。春の大会と比べるとだいぶ力がついてきた。
まず2回裏、堀越は二死一、二塁から9番石川 嘉也(3年)の適時打で1点を先制。3回裏には二死二塁から小柳 海斗(3年)の右前適時打で1点を追加。そして4回裏には二死から9番石川が二塁打を打つと、1番佐藤 航(3年)の左前適時打で1点。佐藤は送球間で二塁まで進むと、2番小宮 諒太郎(3年)の右前適時打、3番北田 健太(3年)が右中間を破る適時三塁打で4回まで5点を先制。
追加点を入れたい堀越は6回裏、無死から9番根津の三塁打、9番石川の左翼線を破る二塁打、1番佐藤の二塁打で7点差とした。さらに2番小宮も適時打で続き、最後は3番北田の3ランで11対0と6回コールド勝ちで、堀越がベスト16入りを決めた。
堀越は打撃面でだいぶ力強さが増している。公式戦で自分の実力を発揮できるようになっており、上位に勝ち進んだ実力校と対抗できるチームになってきた。
次は春に敗れた都立城東と対戦する。今年のチームにとって春からの成長が試される相手といっていいだろう。
敗れた都立板橋はエース左腕の黒岩 真人(2年)は期待の逸材。168センチ58キロと小柄だが、踏み込みが強く、テークバックでしっかりと肘を上げて、体幹を使って鋭く腕を振ることができる投球フォームで、球速は125キロ前後と決して速くないのだが、威力がある。スライダーの切れも良い。投げ方から、体づくりとフォーム調整がうまくいけば、球速がぐっと速くなる可能性を秘めている。目の色を変えてメカニクスの研究、体づくりの研究に励んでほしい。そうすれば、都立校屈指の左腕への道は切り開くはずだ。
(レポート=河嶋宗一)