鹿屋中央vs川辺
リードオフマン・篠田が復調・鹿屋中央
鹿屋中央・篠田満塁弾
鹿屋中央は初回、1番・篠田 大聖(2年)が左中間を深々と破る三塁打を放ち、2番・福永 拓斗(1年)のレフト前タイムリーで早々に先制する。5番・松田 修吏(2年)にもセンター前タイムリーが出て2点を先取した。
2回は2番・福永の左中間二塁打、4番・柊木 野太助(1年)のライト前タイムリーで3点を加える。
川辺は3回、二死満塁から5番・小山 愛斗(2年)がライト前に落ちるタイムリーで1点を返した。
その裏、鹿屋中央は無死満塁で1番・篠田がライトスタンドで特大の満塁弾を放ち、一気に主導権を手繰り寄せた。
川辺は5回、先頭の1番・黒瀬 心之介(2年)がライト線二塁打を放ち、何とかコールドを阻止したかったが、後が続かず、1時間28分のスピードゲームで鹿屋中央の猛打に屈した。
鹿屋中央のリードオフマン・篠田は今大会、ヒットは出るも不本意な成績に終わっていたが、この日は2本の長打、グランドスラムの4打点と復調し、チームを勢いづけることができた。
「いいところで打てていなかったので、ビデオで見ながらコーチとトレーナーと話し合ってフォームを少し変えてみた」と篠田。右脚を上げてタイミングを取っていたが、身体の内側に入り込むように上げていたので、バットが身体の後ろに巻き込むようになってしまって、微妙に振り遅れていた。
脚はまっすぐ上げるようにしてバットの動きを小さくする。微妙な修正だったが、それだけで自分の感覚を取り戻すあたりに好打者の素質を感じる。3回は「1年生が踏ん張って投げて、下位打線が粘ってチャンスを作ってくれた」ことに意気を感じ、チームのテーマでもある初球を逃さず、打った瞬間ホームランと分かる切れ味鋭い打球をライトスタンドに飛ばした。山本信也監督は「投手が踏ん張って何とか勝てていたのを、打って勝つことができて良かった」と内容のある勝ち方ができたことを喜んでいた。
(文=政 純一郎)
注目記事
・2017年秋季大会 特設ページ