鹿屋中央vs鹿児島城西
エース鈴木、3安打完封・鹿屋中央
ノーシード、1回戦から勝ち上がった鹿屋中央と第3シード鹿児島城西。4強最後の椅子をかけた一戦は鹿屋中央の左腕・鈴木勇斗(3年)、鹿児島城西の右腕・石川槙貴(3年)、大会屈指の両腕同士が火花を散らす投手戦となった。
鈴木は初回、2回で5四死球を出し、二度も一死満塁のピンチを招いたが、いずれもしのいで3回以降は安定した好投で、終わってみれば鹿児島城西打線を散発3安打完封だった。
石川の前にチャンスは度々作りながらも、得点できなかった鹿屋中央だったが、8回二死一塁で、1番・八重尾塁がフルカウントからセンター前にポテンヒット。一走・金澤和真(3年)がスタートを切っており、一気に先制のホームに滑り込んだ。これで勢いをつかみ、8回裏は4安打を集中して3点をダメ押した。
春は尚志館に初戦敗退。夏も1回戦の鹿児島南戦で9回二死2ストライクまで2点差で負けていた鹿屋中央だったが、一戦ごとに自信をつけ、14年夏に初の甲子園とつかんで以来となる準決勝進出を決めた。
(文=政 純一郎)
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