八王子vs都立雪谷
八王子、都立雪谷の勢いを止める序盤の猛攻撃
早乙女大輝(八王子)
エース・早乙女大輝擁する八王子と3点差を逆転サヨナラ勝ちして勢いに乗る都立雪谷の対決。八王子からすれば都立雪谷の勢いある攻撃は嫌らしさはあったようだが、初回であっさりと試合を決めてしまった。
八王子の安藤監督が打線のキーマンとして期待する1番櫻井陸朗が左中間を破る三塁打を放ち、その後、無死一、三塁から挟殺プレーの間に1点を返し、さらに3番高橋裕汰の安打で無死一、二塁のチャンスを作ると安羅岡塁斗の適時打で2対0にすると、その後、押し出し四球で1点を追加し、3対0にする。攻撃の手は緩めず、2回表には6番雨宮諒也の2点適時打で5対0とする。
さらに7回表、一死満塁から代打・渡部竜平の2点適時打で7対0にする。さらに二死満塁となって、2番高橋が走者一掃となる適時二塁打で10対0にする。良い形で得点を重ねていった八王子。最後まで都立雪谷を警戒しつつも、打って打って点を取って完全に試合の主導権を握った。攻撃にソツがなく、一次予選と比べると打ち損じが少なくなってきた。
そして投げてはエースの早乙女が前回の試合の反省を生かして、低めへのコントロール重視の投球。125キロ~130キロぐらいの速球を低めへきっちりと投げ分けながら、投球を展開。スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、都立雪谷打線を打たせて取っていった。
10対0と7回コールド勝ちした八王子。しかし安藤監督は「まだまだ攻守でミスが多く、勿体ないプレーがあります。まだ時間がかかりそうですね」と求めるレベルは高い。それでも、7回裏、今後を見据えて、古市哲也を起用。少しでも使える選手を増やしていく安藤監督のやり方は変わりはない。
次は帝京と対決することが決まったが、「簡単にはいかない試合であることは分かっています。投手総動員で勝負していくつもりです」と帝京戦へ向けての構想を語った。
(文:河嶋宗一)
注目記事
・2016年秋季大会特設ページ