都立高島vs都立三鷹中等教育
都立高島が守備のミスを打撃で取り返し、逆転勝利！
勝ち越し打を打った西村塁（都立高島）
都立高島と都立三鷹中等の一戦は1点を争う好勝負となった。都立高島は体つきがっしりとした選手が多く振れる選手が多い。安打は多く出るが、都立三鷹中等教育の粘り強い守りでなかなか点が取れない。4回表、都立三鷹中等教育が二死一、二塁から8番小林啓人（2年）の適時打で1点を先制する。だが4回裏、都立高島も二死二塁から7番道原匠（2年）の右前適時打で同点に追いつく。
6回裏、佐藤海波（2年）が勝ち越し本塁打を放つ。佐藤は夏にベンチ入りをしていたが、調子を落として一次予選でベンチを外れていた選手であった。しかしそこから懸命にバットを振り続け、練習試合で結果を出してベンチ入り。練習試合・公式戦通じて初の本塁打となった。都立高島の島修司監督が「最もバットが振れる選手」と語るように、強打の外野手として今後、注目したい選手であった。
このまま逃げ切りたいところであったが、7回表、2つのエラーが絡み、逆転を許してしまう。この試合、4失策。島監督も負けを覚悟したと話すように、守備の乱れで失点した試合で勝つことは難しい。しかし都立高島は打撃で逆転に成功した。8回裏、3番田村大（2年）が中前安打で出塁すると、その後、二死三塁とあんって、6番岸沢直哉（2年）の適時打で同点に追いつく。さらには、同点に追いついた。そして代打・西村塁（2年）が左中間を破る適時三塁打で勝ち越しに成功。逃げ切って勝利した。西村は正捕手だが、一次予選のケガで代打としてスタンバイしていた。打撃力は高いと評価を受ける西村が勝負強さを見せた。
都立高島の島監督は「4失策では普通に勝てない試合です」と振り返ったように、[stadium]江戸川区球場[/stadium]で行われた2試合の終了後、都立高島が練習をしていたが、守備を重点的に練習をしていた。それだけ危機感を持っている。
最後に来春ブレークが期待できる逸材を紹介したい。都立高島のエース・中澤有司郎（2年）である。中澤は188センチ65キロの長身右腕。コンパクトなテークバックから振り下ろすフォームはまとまっている。球速は、125キロZ～120キロ後半。110キロ台のスライダー、100キロ台のカーブで打たせて取る投球を見せる。まだ体の力がないように、肉体改造をするつもりでやっていけば大化けが期待できる素材だ。
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