淀川工科vs守口東
今から覚えておきたい淀川工科の184センチの大型右腕・奥田侑磨
先発・奥田(淀川工科)
[stadium]豊中ローズ球場[/stadium]で行われた第1試合、第2試合ともに逆転ゲームだったが、淀川工科vs守口東の一戦も逆転ゲームだった。4回表に犠牲フライで1点の先制を許したが、0対1の場面から淀川工科が反撃を開始。二死から満塁のチャンスを作り出し、敵失と押し出しで逆転に成功すると、なおも満塁から1番下村がセンター超えの適時三塁打で5対1と大きく突き放すと、その後も6回裏には押し出し四球、7回裏には再び一死満塁からパスボールと押し出し四球で8対1と7回コールド勝ちとなった。
この試合で光ったのは淀川工科の先発の奥田侑磨。184センチ74キロと恵まれた体格をした大型右腕。角度を生かしたオーバーハンドから繰り出す直球は常時125キロ~130キロほどで、上背があるので、なかなか勢いのあるストレートを投げている。最速も133キロをたびたび記録するなど、潜在能力は非常に高い投手であった。
ストレートとカーブを上手く投げ分けながらゲームメイクする投手で、まだまだ化けていく予感をさせる投手であった。これでベスト32。奥田は「強い相手に投げることに喜びを感じます」と意気を感じているように、彼にとっては成長のきっかけとなる秋季大会となっているようだ。今後は「強豪相手にもストレートで空振りが奪える投手」を目指している。
この大会からさらに真剣に練習に取り組み、ストレートの質、コントロール、変化球の精度、すべてにおいて変わってきた時、一気に化ける可能性があるかもしれない。覚えておいて損はない逸材だ。
(文=河嶋宗一)
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