早大本庄vs深谷一
強打の早大本庄 見逃せない3番高岸、4番今井のバッティング!
本塁打を放った高岸(早大本庄)
上位打線を中心に活発な早大本庄。初回で一気に畳みかけて試合を決めた試合となった。
早大本庄は1回裏、1番竹村の右前安打、2番石関の四球、3番高原のセーフティバント成功、4番今井が右中間を破る適時二塁打を放ち、3点を先制。さらには無死一、三塁から6番井田のスクイズが決まり、4対0とする。さらに2回裏には3番高岸の2ランが飛び出すなど、計3点を追加。さらに3回裏には2番石関の2点適時打、4番今井が右中間を破る適時二塁打でさらに2点を追加。4回裏にも2点を追加し、13対0と大きくリードした。早大本庄は4投手のリレーで13対0で5回コールド勝ちを収めた。
今年の早大本庄はよく打つ。下位打線を打つ打者もしっかりとした強い打球を打てていて県大会では脅威となりそうだ。
その中でも3番の高岸知輝(右投げ左打ち 180センチ65キロ)と4番の今井脩斗(右投げ右打ち 177センチ80キロ)が目を惹いた。高岸は走攻守三拍子揃った外野手。均整が取れた体格に、力みが抜けたバランスのよい構え。ゆったりとしたステップから内回りのスイング軌道でボールを捉えることができる。2回裏の本塁打は内角にきたボールをうまく反応した。さらにこの日は、センター前へ落ちそうな打球に挑戦し、スライディングキャッチするなど好守備を見せた。また高岸は栃木県宇都宮出身。かなり遠方になるが、新幹線を使って通ってきているようだ。高岸は知り合いの先輩が通っていたので、自分もそれに影響されて早大本庄を選んだようだが、なかなかできることではない。率いる福永監督は「うちは勧誘もしているわけでもなく、特待生もありません。わざわざうちを選んできたのはありがたいですね」と語っていた。埼玉県内でもこれほどバランスが取れた外野手もそうはいないので、県大会注目の選手となりそうだ。
また今井も右中間へ鋭い打球を打てる右打者。普段は力みまくって凡打になることが多いようだが、福永監督は「今日は非常に内容のある打撃を見せてくれました」と評価をしていた。
ゆったりとした構えから小さなステップで踏み込んで、インパクトで強く押し込んで鋭い打球を飛ばすことができる強打者候補で、今後も注目の選手といえるだろう。