浪速vs上宮太子
堅い守りで浪速が準々決勝へ進出！
[stadium]舞洲球場[/stadium]での第三試合は浪速vs上宮太子。日差しはさほど強くはないが球場特有の浜風が出てきている。
ここまで派手な勝ち方というよりは堅実な試合運びでここまできた浪速と春、夏ともに打ち勝ってここまできた上宮太子でどのような試合になるのかがポイントであったが浪速が終始ペースを握る展開に。
浪速は2回表に相手守備陣のミスから1点を先制。そして間違えなく流れを浪速にもってきたのは先発投手である左腕・中村 一登であった。凄みがあるというわけでもないが、徹底した内角攻めで投げては上宮太子打線に5回裏まででノーヒットピッチングをやってのけた。試合を見ていてとばしすぎではないかと感じたが、とばせる要因にはリリーフで待機していたエースの横山 耀大が存在があった。
6回裏から登板した浪速の横山は右横手からクセがあるボールを内外角に投げ分けて勝負するタイプの投手だ。四球から崩れることはまずなく、内野ゴロで打たせて取れる。待ってましたと言わんばかりにテンポよく投げ込んでいくので守備陣もリズムが作りやすい。実際に横山が登板して内野ゴロが増えたが浪速の守備陣自慢の堅い守りを披露した。
再び試合が動いたのは9回表の浪速。ここまで力投している上宮太子先発の森田 輝から二死一、三塁のチャンスを作って8番・木村 大二郎がタイムリー三塁打を放ち、2点追加で3対0。ここで勝負を決める形となった。
上宮太子は自慢の打線が機能せず4安打完敗。ミスも絡み、普段通りの野球できなかった。
浪速は中村、横山のリレーで4安打完封勝利。浪速らしい戦い方で掴んだ勝利であった。次戦は優勝候補筆頭の履正社と対戦。今までみたく一筋縄ではいかない相手であるが、どのようにして履正社に向かっていくのかが見どころになっていく。
注目記事
・第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ
