那覇西vsコザ
これぞエース！逆転を引き出した赤嶺の熱投で那覇西が2年連続ベスト16
1回戦（沖縄工）は2失点ながら12奪三振と力あるピッチング。そしてこの2回戦は三振は5個に抑えるものの、要所を締める熱投で最小失点に抑え続けた那覇西の大黒柱赤嶺由生郎の活躍で、那覇西が昨年に続くベスト16入りを果たした。
赤嶺の素質を見抜いた山城和也監督と二人三脚で歩んできた高校野球生活。その最終章となる今大会でも、赤嶺由生郎の輝きは失せることは無かった。
3回、二死二塁からバントヒットを決められる。さらに味方のエラーも絡んで先制点を許してしまったが、6回の一死三塁（その後二死満塁とされるも左飛）や、7回の二死二塁を抑えるなど要所でコザに主導権を譲ることは無かった。
すると味方打線は8回、先頭打者の宮城律希が三塁打で出塁すると相手エラーで同点に追いつく。
さらに二つの四球を加えて満塁として後、大城永遠にセンター前タイムリーが出て逆転に成功した。7回まで踏ん張ってきたコザだったが、夏の暑さで主力に故障者が続出し、もはや那覇西の大きな流れを止めることは出来なかった。
トップに返った仲程成夢が捉えた打球はグングン伸び、試合を決めるセンターオーバーの走者一掃3点タイムリー三塁打となっていった。
最終回、コザは二者連続安打で無死一・二塁とするも、4点差あることもあって強硬策しか出来ない。その心の余裕も赤嶺を助けたか。次打者をショートゴロ併殺打に斬るなど生還を許さない熱投で5完投勝利。自信がマウンドを任された、昨年に続く選手権沖縄大会ベスト16入りを果たしたのだった。
（文＝當山 雅通）
