大体大浪商vs近大附
ノッたら怖い大体大浪商!ノリノリで準々決勝へ!
お昼を過ぎ、少し風が出てきた[stadium]大阪市南港中央野球場[/stadium]。だが日射しは相変わらず強く、球場には日傘の花が咲いている。そんな中行われた第3試合は、大体大浪商と近大附の対戦。
両校は前日の25日、同会場で試合を行っている。大体大浪商は4回戦、東大阪大柏原を相手に6対1と快勝(試合レポート)。近大附は関西創価と戦い投手戦を制し1対0と競り勝った(試合レポート)。互いの手の内は知っている。
近大附の先発は、関西創価戦で1安打完封と素晴らしいピッチングを見せた梁川 匠。だがこの日はボールのキレがもう一つ。初回を三者凡退に抑えるものの、さすがに疲れが見える。
そんな梁川を大体大浪商が逃がすはずがない。
2回裏、この回先頭の4番・柴田 武蔵がレフトへホームランを放ち、大体大浪商が先制に成功。5番・西川 裕哉が四球を選び、さらにプレッシャーをかける。大体大浪商はここから二死を取られるが、8番・亦木 健二がライトへツーベースを放ち、二死二、三塁。すかさず9番・中村 拓がタイムリーを放ち、この回2点を挙げる。
3回裏にはツーベースで出塁した2番・岩﨑 將を5番・西川が還し、3点目。梁川を引きずり下ろす。
勢いに乗ったら怖い大体大浪商、こうなってくるともう止まらない。
5回にも3番・津田 椋哉を三塁に置き、6番・溝端 健太がタイムリー。さらに7番・岩川 優作もタイムリーツーベースで続き、この回2点。5対0と近大附をじわじわ引き離していく。
コールドの影もちらつきだしたこの試合、なんとか反撃したい近大附だが、ここまで出した走者はエラーで出した2人のみ。大体大浪商先発・2年生の中村 拓に好投を許している。6回表、先頭に代打・前田 航平を送る。前田は期待に応えチーム初ヒットで出塁。9番・西村 祐希が送った後、2番・前田 一樹の放った打球は高く上がり、そのままふらふらとレフトとショートの間に落ちるポテンヒットに。その間に前田航が還り、近大附が1点を返す。
1点を返されたものの、大体大浪商の勢いは守備にも良いプレーを生み出す。
7回表、近大附は一死から5番・木戸 一輝がヒットで出塁。6番・二俣 勇樹が右中間の深いところへツーベースを放つ。一走の木戸は当然三塁を蹴って本塁へ。だがここで大体大浪商は外野からの返球を受け、キャッチャー亦木が渾身のブロック。木戸を本塁でアウトにし、得点を許さない。
大体大浪商は8回にも3番・津田のタイムリーで1点を追加。なおも二死一、三塁だったが、近大附も必死。ここは後続を打ち取りコールドを阻止する。
だが、その粘りもここまで。9回表の攻撃をゼロで抑えられ、試合終了。7対1と大体大浪商が勝利し、ベスト8進出。準々決勝に挑むこととなった。いよいよ本格的に波に乗った大体大浪商。準々決勝までの1日のインターバルも、勢いは消せそうにない。
(文=青木 有実子)
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