明星vs成城学園
最後はスクイズ!代打・鈴村、代走・醍醐の活躍で明星が接戦を制す!
試合開始予定を大幅に過ぎた13時37分、府中市民球場での第2試合、明星対成城学園がプレーボールとなった。
両チームとも昨夏は3回戦進出。今夏、明星は2回戦で都立南平を5対0と下して3回戦へ。成城学園は同じく2回戦で都立成瀬との8対7の激闘を制し、今日のこの試合を迎えた。
第1試合で降った雨により、グラウンドはぬかるみ状態。土を入れて整備をし、試合ができる状態にはなったものの、水を含んだ土はすぐ凹凸ができ、内野でのプレーは普段以上に神経を使う事が要求される。さらに台風の影響か強風も吹き始め、気温はそれほど上がらないものの足元に上空にと球児を取り巻く環境は厳しい。
初回、明星は一死から四死球で満塁、成城学園は二死からヒットと四球で満塁とチャンスを作るが、互いに守りきり、無得点。
2回裏、成城学園は二死ながらまたも満塁のチャンスを作る。ここで明星キャッチャーが三走・間下 弘規を刺そうと三塁の送球するがこれが悪送球に。成城学園が1点を先制する。
続く3回表、明星は二死二塁から4番・篠崎 宰響がこの試合チーム初ヒットをレフトへ放つ。これがタイムリーツーベースとなり、明星が同点に追いつく。明星はさらに5回、一死から2番・本山 繁富樹が内野安打、3番・堀川 和寛がピッチャー後方へのポテンヒットで出塁。エラーで一死一、三塁とし、打席には先ほど同点のタイムリーを放った篠崎。篠崎はここでも左中間へ抜けるヒットを放ち、2対1と明星が逆転に成功する。
だが成城学園も黙っていない。6回裏、この回先頭の7番・宮川 雄太のレフトへの飛球はふわふわと風に乗りスタンドイン。2対2の同点とし、再び試合は振出しへと戻る。
その後は立ち直った成城学園先発・間下 弘規、6回途中から登板の明星背番号1・矢野 傑が危なげない投球を披露。得点の気配を感じさせない。
試合が再び動いたのは9回表。明星は先頭打者・代打の鈴村 晃平がセンター前ヒットで出塁。きっちり仕事を果たす。6回以降チャンスを作れなかった明星スタンドは大盛り上がり。するとその勢いに押されたか、鈴村の代走・醍醐 亮汰は9番・矢野 傑のバント、1番・折橋 裕太のヒットで三塁へ進むと、2番・本山のスクイズで生還。明星が再度勝ち越しに成功する。
結局明星はその裏の攻撃を抑えきり勝利。勝った明星はこれで昨夏超えの4回戦進出。次は東海大菅生との対戦となる。
(文=青木有実子)
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