富島vs西都商
インターバルで気持ちを入れ直した富島が本領発揮!
木村 天響捕手(富島)
1年生主体の富島は、昨年の秋季大会(第135回九州地区高等学校野球大会宮崎県予選)でベスト16。三回戦では延岡学園に9回サヨナラ負けを喫したが、強豪校を最後まで苦しめた。
11月にあった1年生大会(第41回宮崎県高等学校1年生野球大会)では、見事優勝!
チームの主力、4番キャッチャー木村 天響は12月の台湾遠征チーム(宮崎県選抜)に、唯一、一年生で選ばれて国際試合を経験した。一冬を越えた富島が、どのような姿をみせるか?この春、注目が集まる。
迎えた初戦。
富島は初回、内野ゴロ間に1点を先制すると、一死三塁から4番木村が左越適時二塁打、5番粟田が中越適時三塁打を放ち、3対0。
富島は2回に押し出しで1点を献上するも、3回に敵失から1点を追加した後、一死二塁から再び5番粟田が右越適時三塁打を放ち5対1とする。
しかし、11人チームながら、全員が大きな声を出して気迫で引きを取らない西都商業も、スイッチが入った。
4回に打者一巡の猛攻で一挙3点を返すと、5回に8番今井の中前適時二塁打で同点、1番西の中前適時打で逆転。
すると6回表。
富島は無死満塁のチャンスで、2番黒木洸がしっかりと2点左前適時打を放ち、逆転に成功。
終盤には、8番日髙の右中適時二塁打、1番黒木隆の中前適時打、9番黒木彰の左越適時二塁打で11対6とした。
投げては、2番手黒木彰、3番手河野の両投手が、6回から無安打無四死球で封じて西都商業の息を沈めた。
試合後、富島木村天響は、「個人的には、最初のチャンスで打て、守りではセカンド送球やショートバウンドの処理が上手くいったのは良かったが、チーム全体としては、5点を取ってリラックスしてしまったところがあった。」と、自身だけではなく、チームを冷静に見つめていた。
また、富島濵田登監督は、「変えないといけないところを変えられずに、ダメな部分が全部出た。ウミが出せたという面ではよかったのでは。」と、更なる理想のチームづくりへ、意気込みをみせた。
富島は今年の夏、2年生主体チームでも強豪校と対等に戦い、甲子園出場を目指さないといけない。
この春のうちに、1戦でも多く勝ち進みながら、理想のチームへ近づきたいところだ。
富島は、3回戦で「門川vs宮崎西」の勝者と対戦する。
(写真・文=三角 竜之)