聖心ウルスラvs宮崎北
両投手の立ち上がりで明暗分かれる
完投勝利を挙げた柳田(聖心ウルスラ)
秋季大会(第135回九州地区高等学校野球大会宮崎県予選)で準優勝し、九州大会に出場した聖心ウルスラが初戦に挑んだ。
聖心ウルスラのマウンドに上がったのは、1年生右腕柳田(背番号10)。
柳田は、宮崎北の1番中川に右前安打を許したあと、2番上村にジャストミートされたが、これがファーストライナーの併殺。運よく立ち上がりを切り抜けると、3回を打者一巡で封じた。
一方、宮崎北は2年生左腕増田(背番号1)がマウンドに上がった。
初回は制球が定まらず、四死球の押し出しで2点を献上。2回には、先頭打者にヒットを打たれた後、牽制悪送球で無死三塁にしてしまい、直後に犠飛を許した。
2回終わって、聖心ウルスラ3-0宮崎北。
ラッキーで優位になった聖心ウルスラは、その後、しっかりと「打」で突き放す。
3回一死無塁から6番大久保が左越三塁打で出塁すると、続く7番渡辺が右中前適時二塁打を放ち1点追加。4回二死三塁から4番中島が三塁線を破る左線適時二塁打、続く5番吉岡が中前適時打を放ち2点追加。これが、秋準優勝、第2シードの貫録だ。
なんとか喰らいつきたい宮崎北。
増田が自分のピッチングを取り戻して、5回以降は聖心ウルスラを封じこんだが、「打」は、4回二死一塁から4番手束の中越適時三塁打で返した1点止まり。中盤・終盤のチャンスで盛り上がるも、あと1本が出ず。
初戦の初回から、投打ともに安定していた第2シード聖心ウルスラが一枚上手だった。
聖心ウルスラは、3回戦で「佐土原vs都農」の勝者と対戦する。
(写真・文=三角 竜之)