指宿vs喜界
乱打戦、指宿が辛勝!
指宿15安打、喜界18安打、計33安打、試合時間2時間49分続いた乱打戦だった。
序盤は指宿のペースだった。3-2と1点リードで迎えた3回、先頭の5番・有馬稜人(2年)のセンターオーバー三塁打を皮切りに、下位打線でつないで9番・下假倫豪(3年)、3番・中拂海斗(2年)のタイムリーなどで5点を奪って大きくリードした。
6回にも1点を加えて、7点差とし、このまま指宿がコールドで寄り切るかと思われた7回表、喜界が意地をみせる。
満塁で5番・南博貴(3年)の走者一掃二塁打など打者一巡の猛攻で5点を奪い、息を吹き返した。8回には4番・玉利健太朗(2年)、南の連続タイムリーで同点に追いつき、その裏勝ち越されたが、九回二死から好機を作って2番・黒田祥平(3年)の二塁打で再び同点に。
延長に入っても俄然喜界ペースで、10回、8番・久雄大(2年)のセンター前タイムリーで2点を勝ち越した。
このまま喜界が勝ち切るかと思われたが、指宿は土壇場で執念を発揮する。
連打とエラーで無死満塁とし、4番・有馬輝(3年)のレフト前タイムリーで1点差とし、一死満塁でセカンドゴロ、併殺と思いきや、ショート悪送球で2者が生還。両チーム33安打の乱打戦は劇的な幕切れで指宿が勝利をものにした。
(文=政 純一郎)