成蹊vs足立学園
武蔵野の地に、「紅」の歓喜!成蹊が本大会へ
先制のホームを踏む本木(成蹊)
チームカラーの「紅」のメガホンが揺れる3塁側の応援団。応援団を背に「紅」の成蹊が接戦を制し、10月11日に開幕する本大会へ名乗りを上げた。
序盤から試合は投手戦の様相を呈した、21日に武蔵野市成蹊グランドで行われた、第14ブロックAグループ代表決定戦「足立学園vs成蹊」。
勝敗を分けたのは、0対0で迎えた4回裏、成蹊の攻撃。一死から5番本木がライトへ二塁打を放ちチャンスメイク。続く、6番佐々木の放った打球が内野のエラーを誘い、一死一塁三塁とすると、ここで打席を迎えた七番山口が値千金の犠牲フライをセンターに放ち、成蹊は欲しかった先制点を奪取。
成蹊の先発・佐野は、結局、四回の一点を守りきり、足立学園打線を完封。惜しくも本大会への切符を逃した足立学園は、序盤の拙攻が最後まで響き、好投した三浦を援護できなかった。
9回の裏、足立学園の最後の打者が倒れると、喜びを爆発させるかのようにホームプレートにダッシュで向かう。
夏の練習の証であろう、顔を「紅」に染めた成蹊の選手達。そして、三塁側の応援団は歓喜の渦へ。選手達そして、応援団が一緒になって喜びを分かち合った。
歓喜の様子を眺めながら、ふと秋晴れの武蔵野の空を見上げると、スカイブルーの空には「紅」の想いを乗せた、ひこうき雲が真っ直ぐに本大会へ向けて、美しい軌道を描いていた。
(文=川崎義男)