坂出工vs志度
坂出工業・志度の好右腕を終盤攻略し2回戦へ!
7回まで主導権を握っていたのは志度である。
4回裏に二死一・二塁から8番・米澤 拓真(2年・二塁手・右投左打・167センチ58キロ・東かがわ市立大川中出身)の右前打で先制。
先発の最速139キロ右腕・池田 剛也(3年・投手・右投右打・179センチ79キロ・さぬき市立志度中出身)も8割をストレートでまとめ、2安打6奪三振無失点と坂出工業打線に三塁すら踏ませなかった。
しかし、主導権を握られた中でも坂出工業は虎視眈々とストレートに振り幅を合わせ、反撃の機会をうかがう。
それが実ったのは8回表。
先頭の8番・今池 佑貴(3年・遊撃手・右投右打・171センチ56キロ・坂出市立坂出中出身)が遊撃内野安打で出塁すると、二死一・三塁から3番・中山 樹(3年・三塁手・右投右打・178センチ69キロ・坂出市立白峰中出身)が5球目をレフトへ弾き返しワンチャンスで同点に。これで流れは完全に坂出工業に移った。
そして延長戦に入った10回表。
坂出工業は大会直前にメンバー入りを勝ち取った先頭の9番・佐藤 郁矢(2年・右翼手・右投左打・宇多津町立宇多津中出身)が池田の甘く入ったストレートを振りぬき、一塁線を破る三塁打。
ここで粘投を展開していた1番・高倉 大毅(3年・投手・左投左打・160センチ59キロ・坂出市立坂出中出身)が自らを助ける中犠飛で決勝点を奪う。
野球の流れはやはり怖い。
終わってみれば8・9・10回の3イニングで6安打を集中させた坂出工業が、志度を下し2回戦へと駒を進めた。
(文=寺下友徳)