延岡学園vs日南学園
延岡学園が先輩達のリベンジをひとつ果たす
延岡学園が準決勝でも投打がかみあい、日南学園を寄せつけなかった。
4番岩重・5番濱田・6番野崎・8番柳瀬・9番横瀬がチャンスで確実に適時打を放ち5得点。
投げては、背番号「1」の左腕横瀬が、1対0とリードされた1回二死二、三塁のピンチから登板。強打を誇る日南学園打線を9回まで3安打1失点8奪三振のベストピッチングをみせた。
2年ぶり7回目の甲子園出場を狙う第2シード日南学園と、3年ぶり7回目の甲子園出場を狙う第3シード延岡学園の準決勝は、5対2で延岡学園が快勝した。
宮崎を代表する強豪校同士は、2011年夏の決勝で顔を合わせていた。
2011年夏は、4対3で日南学園が勝利し甲子園出場を果たした。
この夏、延岡学園の主将を務めたのは、2年時(2010年夏)に甲子園で主力選手として大活躍をした濱田晃成(現東京ガス)。彼を含めた延岡学園ナインの甲子園での活躍を見て、憧れて、入学してきた選手たちが今大会で最後の夏を迎えている。その中に、濱田晃成の弟、不動の5番レフト濱田晋太郎がいる。
濱田晋太郎は、今日の試合で死球・安打・四球・中前適時打の2打数2安打1打点で勝利に貢献した。
今日の勝利で、兄が最後の夏に破れた相手に勝つことができた。
あと一つ叶えたいのが、兄が果たせなかった3年夏の県大会優勝・甲子園出場。濱田晋太郎を含む全3年生が尊敬する先輩達を越える日が明日やってくるのか。
決勝は、聖心ウルスラ学園の左腕エース浜渦を攻略できるかがカギとなりそうだが、これまでの戦い同様、逆方向へ鋭い打球を放って早い回に得点を重ね、逃げ切りたいところだ。そして、決勝戦でも、若き勝負師重本浩司監督の勝利に導く継投策・秘策がどこで飛び出すかが見物だ。
(文=三角 竜之)