都立桜町vs青稜
エース対決に勝利 練習試合からの大逆転
6月初旬に練習試合を組んだ都立桜町と青稜。その時は互いにエースを温存した状態で、青稜が勝った。
しかし、この日の結果は逆転。1回から攻めにいった都立桜町に軍配が上がった。
都立桜町は1回、先頭の木村郁海(2年)が四球で出ると、2番長谷川颯人(3年)が左中間を抜けるタイムリーを放ち、幸先良く先制した。2回には5番の中村祐太郎(3年)がセンター越えの三塁打を放つ。続く、中村康佑(2年)がスクイズを決め2点目を追加した。3回には4番の金森由記(2年)のタイムリー三塁打などで、さらに2点を加えた。9回にもダメ押しの1点を追加し、攻める野球で試合を優位に進めた。
先発した中村祐太郎は4回裏に青稜の4番・羽鳥佑弥(2年)に2ランホームランを打たれ、2点を返される。
松田秀幸監督からは「我慢して粘り強く投げること」と言われた通り、その後落ち着いて抑えていく。7回には味方のエラーで一死満塁のピンチを迎えるが、粘り強いピッチングを見せ、後続を三振とフライに仕留めた。
最後まで攻めの姿勢で投げ切ったエースの活躍が光った。
練習試合に負け約2週間後の抽選日、選手たちは驚いたという。しかし、ここで弱気にならず「守りも攻撃もとにかく攻めろ」と松田監督は言い続けた。奮い立った選手たちは見事、攻めの野球で勝ちを手にした。次の試合への課題として松田監督は「エンドランの成功率の低さ」を挙げた。もっと大胆に――まだまだ都立桜町は攻め続ける。
(文=編集部)