智辯学園vs柳井学園
2年生の中道勝士が大当たり
「3年生が、まわしたれ、まわしたれと言ってくれていたので、次でまわってきたら絶対打ってやろうと思ってたんですけど、野球の神様がまだ(達成するには)早いと言っているのだと思います」
そう話すのは、公式戦で初の切り込み隊長として登場した智辯学園の中道勝士(2年)である。この日の中道は、右中間への三塁打、左中間への二塁打、右中間への本塁打と3本の長打を放ち、6打点と当たりまくった。
冒頭の「3年生が、まわしたれ」というコメントは、まわらなかった第6打席目のことを指しているわけで、あとシングル安打がでれば、サイクル安打達成ということになっていたのである。今大会は、3年生と一緒にできる最後の公式戦であるとはいえ、新チームでは主将で4番に座る中道にとって国体後には、奈良県大会の準決勝という大一番が控えている。それだけにこの日、高校通算25号を放ちながらも、同じ2年生の青山大紀とのバッテリー間のことについては「最終回は欲を出しすぎた」と気を引き締め直した。