大垣工vs不破
黒木(大垣工)
身長180センチ台が並ぶ打線に快音
岐阜大会のオープニングゲームとなった一戦は、大垣工が粘る不破を8回裏に振り切ってコールド勝ちを収め、2回戦に駒を進めた。
大垣工は3回裏、須堯祐斗や新井宏祐のタイムリーなどで3点を先制すると、4回裏には二死満塁で須堯がセンターへ走者一掃の二塁打を放つなどし、点差を広げた。5番打者の須堯はボールの高低にぴったり合わせたスイングでヒットを重ね、チームを勢いづける活躍。4番打者の谷口弘樹やレギュラー唯一の2年生・梅野滉太らとともに、マルチヒットを記録した。
大垣工はスタメンのうち4人が身長180センチを超える長身選手揃いだ。体の大きさを生かしたスイングで2ケタ得点をマークするとともに、個々の素材の良さをうかがわせた。
ところが3回表、4四死球で押し出しを招きノーヒットながら1点を許すと、次の回も四球をきっかけに3被安打を浴び3失点。コントロールがバラついて一時は相手に流れを渡しかけただけに、この辺りの修正が次戦へ向けてのポイントとなりそうだ。
敗れた不破は、部員18名で懸命に食い下がった。マウンドに上がったのは、1年生の橋本大輝。雰囲気や体つきはまだ3か月前まで中学生だった面影を残しつつも、マウンドでは体を張った力投で失点を許すまじと踏ん張った。初回、相手の1、2番を抑えた際は滑り出し上々かと思われたが、シャープな相手打線に粘られ、中盤になると安打を重ねられる結果に。それでも、1年夏から根性を見せられたのは立派。不破は1・2年生が多いだけに、この経験を新チームに生かしたい。
(文=尾関 雄一朗)