浜松西vs浜松工
坂下(浜松西)
浜松西・生熊‐坂下のリレーで白星!西部地区決勝進出!
浜松西の部員たちが、揃って口にしていた言葉がある。
「県大会に出て、夏のシードを獲りたい」そのための大事な一戦だった。序盤から、浜松西は相手エース成瀬に畳み掛ける。3回に1点を先制すると、4回には浜松西のクリーンナップ、3番・倉田、4番・野田、5番・森の三連打から3点を追加。4対0と浜松工業を一気に突き放す。その裏、浜松工業が1点を返すと、浜松西はエース生熊から背番号15の2年生右腕・坂下にスイッチ。
制球力に自信のある坂下だったが、7回、甘く入ったところを叩かれて2番・内山の三塁打と4番・丹羽の適時打で1点。さらに8回、二死から9番・朝倉が四球で出塁すると1番・成瀬がセンター前ヒット。続く2番・内山もこの日3本目のヒットで、浜松工業は3対4と1点差まで追い上げる。しかし、同点のホームは踏ませなかった。坂下は、3番・寺田の打席ではパスボールと四球を与えて、二死満塁とするも、「点差を縮められてもよく踏ん張ってくれた」(清水監督)と、4番・丹羽をファーストゴロに打ち取りピンチを凌ぐ。
その裏、浜松西は9番・坂下が四球を選ぶと、2番・堀口のヒットで二死一、二塁。このチャンスの場面で、2打席目以降、3安打と当たっている3番・倉田が、「相手投手の球は速かったけど、真っ直ぐを狙って打ちました」と適時二塁打を放ち、ダメ押しの2点を追加。その裏、坂下は浜松工業打線を3人で抑え、6対3で勝利。試合後、エース生熊と坂下を好リードした捕手の佐藤は、
「バッティングがいいチームだと分かっていたので緩急使いながら配球しました。来週の決勝戦でも思いっきりのいい野球をみせたいです」と笑顔をのぞかせた。昨夏の県ベスト4、さらに昨秋県ベスト8の浜松工業を破って、まずは西部地区決勝戦に駒を進めた浜松西。県大会で1つでも多く勝って夏のシードを掴むためにも、西部地区制覇から叶えていきたい。
(高校野球情報.com編集部)