多良木vs矢部・蘇陽
引地奏(多良木)
仕上がりつつある右腕
多良木の右腕・引地奏の気迫が、矢部・蘇陽を抑えた。
今大会は背番号11を背負う引地。
多良木・齋藤健二郎監督が「引地は、まだまだ試運転ですから」という中でも、この日、7回を投げ、被安打2の奪三振11と気迫溢れる素晴らしい内容のピッチングを披露した。
故障のため、数か月の間、投げられなかった右腕は、本番の夏に向けて徐々に仕上がりを見せ始めた。
一方、矢部・蘇陽は新2年生の増田力也のピッチングが光った。多良木打線に被安打7を浴びながら、179センチ75キロとバランスのいい体格から投げ込む力強いストレートには将来性を感じさせてくれた。
また、打線も9回2死から鮮やかな2連続適時二塁打を放ち、2点差まで追い上げる粘りをみせるなど最後まで諦めないチームの一体感がみてとれた。
(文=PNアストロ)