原町vs須賀川
山田修平(原町)
18人の奮闘
2-2の4回に3番・梅田一(2年)のライムリーで勝ち越し。4番・阿部雅人(2年)も続き、突き放した。9回には無死1、3塁から5番・山田修平(2年)が2点タイムリー3塁打。ヒットを量産した原町が準決勝進出を決めた。
原町の部員は18人。ベンチ入り20人より2人、少ない。福島雄飛主将(2年)は「野球は人数じゃない。どこまで1つにまとまれるか。1つになったからベスト4まで来られた」と胸を張った。
夏はベスト8。先輩たちを越え、甲子園に出場することを目標に新チームはスタートした。始めは意識の統一が難しかったが、練習や試合、ミーティングを重ね、18人の気持ちが1つの方向に向いてきた。
スタンドに部員はおらず、応援は父兄が太鼓を叩き、声を張り上げている。その応援に応えようと、18人で奮闘。3位決定戦では学法福島に敗れ、あと一歩のところで東北大会出場はならなかった。
それでも、力を合わせてチームが1つなれば勝ちあがれることを証明した秋。今冬の練習次第で、来春は十分、他校を脅かす存在になりそうだ。
(文=高橋 昌江)