育英vs北須磨
力投する堅田(北須磨)
北須磨・堅田の力投も力尽く
北須磨・堅田謙侑投手(2年)が育英打線に打たれたヒットはわずか3本。これは第1試合で完封した岡本(神戸国際大附)と同じ。しかし、相手より失点が多ければ勝てない。それを痛感させられるような試合だった。
堅田は90キロ台のカーブと、120キロ台後半の直球が有効だった。4番の井村展章(2年)をはじめ、育英の選手の多くがタイミングを完全に崩されていた。1点こそ先制されたが、序盤のピンチを再三併殺で凌いだのも大きい。
味方は6回にスクイズで同点に追いつくなど、流れは北須磨に傾きつつあった。しかしその裏に守備が乱れ痛恨の失点。「やっぱりエラーですね。うちのようなチームが勝つにはミスをなくさなくては」と徳山範夫監督は失策が失点に繋がったことを悔やんだ。
前日に体育祭を行ったばかりだった同校だが、24年ぶりの野球部ベスト8にスタンドには大勢の生徒が詰め掛け、声援を送った。「県大会で3勝できたのは大きな自信。この冬に走りこませて基礎体力をつけたい」と話した徳山監督。エースも「もっとストレートを磨かきたい」と課題を口にしたが、その目は充実感に満ちていた。
(文=松倉雄太)
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