沖縄水産の復活か、沖縄尚学の連覇か、興南の逆襲か　夏の沖縄大会は激戦必至！

トーナメント表
・沖縄大会の組み合わせ

　第104回全国高校野球選手権沖縄大会の組み合わせ抽選が7日、行われた。開幕は18日。夏甲子園の切符をかけた戦いの火ぶたが切って落とされる。

　春季大会で優勝した沖縄水産と準優勝の沖縄尚学、3位の前原、4位の宮古がシードされた。しかし春の実績のまま勝ち上がれるほど夏は甘くない。この4チームを脅かすのはどのチームなのか。

　25年ぶりに春季大会を制した沖縄水産は、未来沖縄と那覇商の勝者と初戦を戦うことになった。未来沖縄には前年のチームから強打者として結果を残してきた大城 元投手（3年）がいる。背番号9として起用されていた昨年は、長打力がある打撃を随所に見せていた。下半身をやや下ろしてどっしりと構え、スイングスピードの速さで打球を飛ばすタイプ。投打に中心となる。

　沖縄水産にもパワーヒッターの知念 琉月外野手（3年）がいる。両チームが対戦することになれば、この2人の対決にも注目だ。

　未来沖縄は今春は沖縄水産に準々決勝で敗れた（2対9）。昨年秋は北中城、コザ、具志川商をコールドで破りながら、準々決勝で前原に敗れた。ともに8強止まり。その悔しさを夏にぶつけてくるだけに、沖縄水産にとっては強敵だといえる。

　最強の「ノーシード校」は興南だ。2010年には甲子園で春夏連覇を遂げた伝統校。昨年秋は圧倒的な強さを見せて沖縄を制した。今春は新型コロナ感染の影響で参加を辞退しただけに、夏への意気込みは強い。初戦は沖縄工と対戦するが、同じブロックのシード校は前原。ともに勝ち上がれば準々決勝で対戦することになるが、この2チームは昨年秋の決勝戦を戦った。2対17で大敗した前原の「打倒興南」の思いが結実するか。

　この前原のブロックは激戦区となっている。興南以外にも中部商、具志川商、宜野座と実力上位校が並ぶ。1996年以来の夏甲子園を狙う前原は厳しい戦いを強いられそうだ。

　昨年夏の代表校で連覇がかかる沖縄尚学は、宮古総合実・宮古工の連合チームと南部農林の勝者と初戦で対戦する。注目は、今春の準決勝でノーヒットノーランを達成したエース吉山 太陽投手（3年）。最後の夏にどこまで成長を見せることができるか。

　今春4位の宮古は向陽と西原の勝者と初戦で対戦する。実は沖縄尚学・吉山の前にノーヒットノーランの屈辱を味わったのが宮古だった。打線にとってはもちろんだが、沖縄尚学相手に4安打1失点完投の好投を見せた沖 勇作投手（3年）にとってもリベンジの夏になる。順当に勝ち上がれば準決勝で対戦。沖縄尚学と対戦するまで、負けるわけにはいかない。

　その他、浦添商対美里工という初戦から好カードも組まれた。

　開幕は18日。決勝は7月17日に予定されており、甲子園切符を手にする高校が決まる。

■大会の詳細・応援メッセージ
・第104回 全国高等学校野球選手権 沖縄大会

■6月18日の試合