トレードで復活を遂げた高梨雄平(川越東)の最後の夏を振り返る
高校時代の高梨雄平(川越東)
楽天では開幕を2軍でスタートし、今年はなかなか出場機会を得られずにいたプロ4年目の高梨雄平。そんな中、シーズン序盤の7月14日に、高田萌生との交換トレードで巨人へ移籍し、10試合連続無失点で早くもセットアッパーの地位を獲得するなど予想以上の成績を残している。今回は高梨雄平の高校時代最後の夏を振り返る。
▼高梨雄平(川越東・2010年)
埼玉大会
2回戦 10-0 熊谷工
3回戦 8-2 聖望学園
4回戦 3-1 栄北
5回戦 6-3 早大本庄
準々決勝 1-0 春日部共栄
準決勝 2-3 花咲徳栄
川越東では、元プロ野球選手だった監督の阿井英二郎の下で、1年春からベンチ入りし、3年夏の選手権埼玉大会では、準々決勝で春日部共栄を相手に、延長14回を1人で投げ切って完封勝利を挙げた。続く花咲徳栄との準決勝では救援投手としてマウンドに上がったが、延長10回に得点を許しサヨナラ負けを喫した。チームは5勝し強豪相手に熱戦を繰り広げるも、埼玉の壁は高く決勝には進めなかった。
その後、早稲田大学から社会人JX-ENEOSを経て、2016年のNPBドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから9巡目で指名を受け入団。
楽天入団後は、1年目から一時は0点台の防御率を記録するなど、ワンポイント・リリーフやショート・リリーフとしてチームの4年振りクライマックスシリーズ進出に貢献した。2年目には日本代表に選出されるなど順風満帆のように思われたが、4年目となる今年は、開幕2軍スタート。そんな中訪れた巨人への電撃トレードがどのような展開をもたらすのか。高梨雄平の更なる活躍に期待したい。