News

出塁率は岡本和真に次ぐチーム2位! 中島宏之のドラフト同期は?

2020.07.08

出塁率は岡本和真に次ぐチーム2位! 中島宏之のドラフト同期は? | 高校野球ドットコム
中島宏之選手(巨人)

 6月19日に開幕したプロ野球。セ・リーグは対戦がひとまわりした。ここまでの順位を見ると巨人が首位をキープ。2連覇へ向けて上々のスタートを切ったと言えるだろう。

 若き4番の岡本和真が打線の中心にしっかりと座りチームを牽引。OPS1.210(出塁率.469/長打率.741)は鈴木誠也(広島)についでセ・リーグ2位となっており、まさに代表する打者となった。

 巨人のその他の野手を見ると目を引くのが中島宏之だ。打率こそ.279とさほどでもないが、出塁率.415は岡本についでチーム2位(規定打席以上)だ。ここまでの15試合(先発13試合)で出塁できなかったのは2試合だけ。そのうち1試合は代打での出場となっており、先発出場した13試合中12試合で出塁しているのである。

 選んだ四球は10個を数えるが坂口智隆(ヤクルト/13個)、村上宗隆(ヤクルト/11個)に次いでリーグ3位。2008年、2009年と2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得した力は衰えていないようだ。

 移籍1年目の昨シーズンは打率.148(54打数8安打)と不振に陥っていた男が、見事な復活劇を見せつつあるわけだ。これで安打数も通算1779本となっており、今シーズンをのこのまま乗り切れば大きな節目である2000本安打も現実味を帯びてきた。

 そんな中島は2000年ドラフト5位で指名を受け伊丹北高校から西武へと入団している。今から20年前のドラフトということもあり、同期入団の選手も残り少なくなってきた。

 この年のドラフトでは阿部慎之助(中央大/巨人逆指名)、赤星憲広(JR東日本/阪神4位)、渡辺俊介(新日本製鐵君津/ロッテ4位)、畠山和洋(専大北上高/ヤクルト5位)、土谷鉄平(津久見高/中日5位)らがプロ入り後に結果を残してきたものの、すでに現役を引退している。

 2020年シーズンもNPBでプレーしているのは内川聖一(ソフトバンク)、山崎勝己(オリックス)、そして中島の3人だけ。オリックスから高卒で指名されながら入団拒否をし社会人の道を選び、後にプロ入りを果たした内海哲也(西武)を含めても4人しかいない。

 内川と山崎、そして内海はここまで一軍出場はなく、中島ひとりが奮闘しているというのが現状である。一軍出場のない3人も中島の活躍には刺激を受けていることだろう。

 プロ入り20年目の大ベテランが、セ・リーグ2連覇を目指す巨人を引っ張っていく。

※数字は2020年7月6日終了時点

(記事=勝田聡)

関連記事
岡本和真は高卒4年目からの松井秀喜と同じ道を辿れるか?
育成から努力で這い上がった堀岡隼人(青森山田出身)「育成の巨人」を証明する活躍なるか
戸郷翔征(聖心ウルスラ出身)は、桑田、槙原のように高卒2年目二桁勝利なるか?

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.30

【春季栃木県大会】夏への布石が着々と成果を挙げた! 文星芸大附が堅い守備で完封勝利!ドラフト候補・堀江は最速146キロをマーク

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.04.30

【北海道】昨秋優勝の旭川実と春季連覇中の旭川明成が初戦で激突!<春季全道大会支部予選組み合わせ>

2024.04.30

【岩手】宮古、高田、久慈、久慈東が県大会出場へ<春季地区予選>

2024.04.30

【春季愛知県大会】享栄がまとまりの良さを見せて、豊川に完封勝利で決勝進出

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける