試合レポート

【関西学生】4年生のリーグ戦初安打が関西学院大に今季2度目のサヨナラ勝ちを呼び込む

2024.04.14


サヨナラ勝ちを喜ぶ関西学院大の選手たち

関西学院大が今季2度目のサヨナラ勝ちを果たした。

試合は2対2の同点で延長戦に突入。関西学院大は10回表からマウンドに上がっていた登尾 友喜(4年=新居浜西)がわずか2球を投げたところで左脇腹を痛めて降板となってしまう。

代わって出てきたのが1年生の林 晃大佼成学園)。デビュー戦となった先週の近畿大戦でも故障した投手に代わって登板しており、早くも今季2度目の緊急登板となった。

「前半の時にブルペンでしっかり作っていたので、前回ほどはビックリすることはなかったです。先輩方がいつも支えて下さっているので、1年生らしく思い切って腕を振って投げようと思いました」という林は2ボールからという難しい状況から立て直して、フルカウントから2番の川端 一正(2年=初芝橋本)をライトフライに打ち取る。

二死からはプロ注目打者である竹内 翔汰(4年=創志学園)に安打を許すが、捕手の永谷 柊馬(4年=広陵)が盗塁を刺して、無失点で切り抜けた。

186㎝の長身から最速144キロの速球を投げ込む林は大阪府堺市出身。高校は東京に野球留学していたが、指定校推薦で地元に近い関西学院大に進んだ。

「早くから試合に出たいと思って、高校を引退してからもずっと練習していました。投げられていることは嬉しいですけど、もっと結果を出したいと思います」と語る林。主力投手に怪我が相次いでいる関西学院大投手陣の救世主となっている。

関西学院大はその裏、二死一、二塁のチャンスを作ると、林の代打に「元気で取り組みが良い子」と本荘 雅章監督が評する青木 幹太(4年=出雲)を送る。

「後ろに心強い仲間がいるので、自分は何とかセーフになろうと思いはありました」という青木はフルカウントから高めのストレートをレフト前に弾き返すと、二塁走者の杉本 瞬(3年=関大北陽)が生還。青木は自身のリーグ戦初安打がサヨナラ打となった。

青木も林と同じく指定校推薦で入学。3年生まではリーグ戦の出場はなかったが、「根が真面目」と自負するようにコツコツと努力を重ねて、今春にリーグ戦デビューを果たした。

大学通算2打席目が殊勲の一打となり、「最高ですね」と笑顔を見せた青木。前節の近畿大戦で勝ち点を落としており、優勝するためにはもう負けられない。努力家の最上級生の活躍で、3年ぶりのリーグ制覇に望みをつないだ。

リーグ戦初勝利を挙げた林晃大(関西学院大)

10回裏にサヨナラ打を放った青木幹太(関西学院大)

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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