News

部員13人の”無名校”から強豪大学正捕手へ! 侍J飛び級選出エースを支える越川海翔(関西大)の挑戦

2024.04.06


欧州選抜との強化試合で侍ジャパントップチームに選出された金丸 夢斗(4年=神港橘)を擁する関西大。関西学生リーグでベストナインを4度獲得した有馬 諒(ENEOS)が抜けた正捕手の穴を埋めようとしているのが越川 海翔(4年=串本古座)である。

「捕ってからの速さに自信がある」という二塁送球は最速で1.79秒。「良いスタートさえ切らせなければ、ある程度は刺してくれる」と金丸も信頼を置く強肩捕手だ。

その肩は3月17日に行われた慶應義塾大とのオープン戦で発揮された。2回以降は毎回走者を背負った先発の金丸だが、越川が盗塁を3度刺して盛り立てる。打撃でも4回裏の第2打席にレフト線へ二塁打を放ち、攻守でレギュラー定着に向けてアピールした。

有馬の後釜という重圧もあるが、「負けないように金丸を引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います」と頼もしい。リーグ連覇に向けて越川の活躍が大きなカギを握るだろう。

大阪府堺市出身の越川は全国募集をしている和歌山県立串本古座高校出身。当時から関西大進学を考えており、指定校推薦がある同校に進学したという。

串本古座は部員数が少なく、2022年夏以降は連合チームでの公式戦出場が続いている。越川が2年生の時にも選手13人で春季大会を戦っていた。その中でもセンバツ8強の戦績を残したばかりの市立和歌山に2対5と善戦。投手を上手くリードして、強豪校を苦しめていた。

無名校出身で強豪大学の正捕手の座を掴もうとしている越川。少子化で部員不足に悩んでいる母校の知名度を上げる存在となりそうだ。

<関連記事はこちら>
【一覧】おもな大学野球部 24年度新入生
関西大学球界ドラフト候補11人! ドラ1競合必至の剛腕から”隠し玉”まで2024年も大豊作!
侍ジャパン・金丸(関西大)が慶大を5回無失点の好投も「調子は6~7割」【大学野球オープン戦】
強豪対決はENEOSがHonda熊本に快勝! 2人のルーキー有馬諒&松浦祐星が躍動!【社会人スポニチ大会】
【一覧】24年ドラフト候補 大学生リスト

この記事の執筆者: 馬場 遼

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.15

【島根】出雲商-三刀屋、大田-益田東など初戦から好カード<地区大会組み合わせ>

2024.05.15

獨協大の新入生に専大松戸の強打の捕手、常総学院のサード、市立船橋のトップバッターが加入! 早くもリーグ戦で活躍中!

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?