健大高崎が悲願の初優勝、青柳監督男泣き、箱山主将は仲間に感謝
センバツを制した健大高崎 ※写真=東京スポーツ/アフロ
<第96回選抜高校野球大会:健大高崎3-2報徳学園>◇31日◇決勝◇甲子園
健大高崎(群馬)が悲願の春夏通じて初優勝を飾った。群馬県勢としてはセンバツ初優勝。
2点を先制された1回裏、森山 竜之輔内野手(3年)の左越え2点適時二塁打で同点とした。さらに3回には、高山 裕次郎内野手(3年)の右前適時打で勝ち越しに成功した。
主将の箱山 遥人捕手(3年)は「3月までに日本一が取れる準備をしてきたので、有言実行ができて嬉しいです。新チームが始まってから、うまくいかないことばかりで、野球が嫌いになった時期もありました。そんな中、仲間がついてくれて 仲間たちに感謝しています。石垣、佐藤については、この2人なくして日本一はないですし、技術的にも、精神的にも成長してくれたと思います」とチームメート全員に感謝の言葉を口にした。
先発の石垣 元気投手(2年)が8回を7安打2失点(自責1)で抑えると、9回のマウンドに上がった佐藤 龍月投手(2年)が報徳学園を振り切って歓喜の輪を作った。先発の石垣は「準決勝ではふがいない投球をしたので、気持ちを入れて投げることができた。9回のマウンドに上がった佐藤には、任せたと伝えました」と胸を張った。
青柳監督は悲願達成に涙を流した。「23年間のことを思い出して涙が出てきました。石垣が丁寧に投げてくれた。佐藤も調子が良くない中、良く投げてくれた。これまでのОBたちにはありがとうという言葉でいっぱいです」と胸をつまらせた。
報徳学園は1回に安井 康起外野手(3年)の適時二塁打などで2点を先制したが逆転負け。先発の今朝丸 裕喜投手(3年)は8回3失点の好投も報われず、昨年に続き2年連続で準優勝となった。