試合前のエネルギー補給【セルフコンディションニングお役立ち情報】
おにぎりはラップに包んでおくと食べやすい
皆さんは大事な試合の日にどのように食事をとっていますか。体を動かすエネルギー源を蓄え、それを維持しながら試合に臨むことは、良いパフォーマンスを発揮することにもつながります。試合当日はどのような食事を心がければ良いかを確認してみましょう。
食事は試合開始3~4時間前までに
試合の開始時間から逆算して3~4時間前までには食事を済ませておくことが理想的です。もし朝の試合であれば、朝食は試合開始の3時間前までには済ませておきましょう。当日の朝食ではエネルギー源となる糖質を中心に消化の良いものを準備しましょう。おにぎり(お米)とうどん(小麦)など主食を2種類以上にすると、糖質の吸収速度が違ってくるため、異なるタイミングでエネルギーが供給されるメリットも期待できます。一方、消化吸収に時間のかかる脂っぽいもの、揚げ物や、食物繊維の多い根菜類などは、当日のコンディションに影響を及ぼしやすいため避けた方が無難でしょう。
試合前の補食
グラウンドに到着してウォームアップを行う前、もしくはウォームアップ後など試合開始1~2時間前にもエネルギー源となるものを補食として摂るようにしましょう。このときは一口でサッと食べられるおにぎりやパン、バナナなどの果物、カステラなど、お腹が重くならない程度を目安にして食べるようにします。このタイミングでは「空腹を満たす」のではなく「エネルギーを満たす」ことを意識しましょう。また同時に水分補給を行い、脱水状態にならないよう心がけましょう。
試合中の補食
試合中においても体の中のエネルギーが枯渇しないよう、タイミングを見ながら補食を摂るようにします。ここでも消化吸収が早いものを中心に食べやすいものを選びましょう。バナナやゼリー飲料などは手軽にとることが出来ますし、オレンジジュースやスポーツドリンクなど糖質の含まれた飲みものは水分補給とあわせてエネルギー補給を行うことが出来ます。
試合時間が長くなるほど、エネルギー切れは集中力やスタミナの低下などパフォーマンスに影響を及ぼします。当日の食事から試合中の補食まで、糖質を中心に体の中のエネルギーが切れないよう、こまめに食べることを心がけましょう。
文:西村 典子
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