News

【センバツ出場32校紹介】センバツ史上4校目の連覇目指す山梨学院、背番号10の「エース」と1年生4、5番がカギ

2024.02.07


櫻田 隆誠

2024年の春の訪れを告げる第96回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校が決まった。3月18日から阪神甲子園球場で繰り広げられる戦いの「主役たち」を紹介していく。

【山梨学院(山梨)3年連続7度目】
昨年、悲願の甲子園初優勝を果たした山梨学院が、センバツ連覇を目指して聖地に挑む。これまでのセンバツ連覇は、第一神港商(兵庫=現・神港橘)、PL学園大阪桐蔭(ともに大阪)の3校が成し遂げている。史上4校目の快挙をかけて今センバツに乗り込む。

昨年秋の山梨大会でも強さを誇った。安定した戦いで3年連続10回目の優勝を果たすと、関東大会でも強豪との競り合いに勝利し決勝に進出。決勝では作新学院(栃木)に終盤に集中打を許して敗れたが、チームの実力に大きな差はなかった。

山梨学院の昨年秋の関東大会決勝のスタメンは以下の通り。

(中)黒澤 后琉(2年)
(左)山田 将吉郎(2年)
(右)河内 佑樹(2年)
(一)梅村 団(1年)
(捕)横山 悠(1年)
(遊)平野 天斗(1年)
(二)萬場 翔太(1年)
(投)津島 悠翔(1年)
(三)針尾 泰地(2年)

関東大会では4投手がマウンドに上がったが、櫻田 隆誠投手(2年)が中心だった。関東大会の昌平(埼玉)戦、桐光学園(神奈川)戦に先発し、ともに11回を投げ切って完投勝利。昌平戦では13奪三振の快投を演じている。昨年センバツを制したエース林 謙吾投手(明治大進学予定)と同じ背番号10の右腕。センバツ連覇のカギを握りそうだ。

打線では4番・梅村 団内野手(1年)と、横山 悠捕手(1年)の1年生が柱となる。梅村は山梨大会5試合すべてで安打を放つ18打数8安打、打率.444を誇り、7打点をマークした。4番に定着した関東大会こそ結果は出なかったが、決勝では2打点を挙げて意地を見せた。横山は山梨大会1、2番で起用されることもある巧打者。5番に抜擢された関東大会決勝こそ無安打だったが、山梨大会準々決勝から6試合連続安打を放っていた。2人ともに、まだまだ発展途中で、センバツで成長した姿が見られるはずだ。

昨年、センバツで初優勝した快進撃は記憶に新しい。チームは変わっても、そのスピリッツを引き継いだメンバーが、今センバツで史上4校目の快挙を目指して全力を尽くす。

<山梨学院の甲子園実績>
センバツ出場7度目=8勝4敗(優勝)
夏選手権出場10度=2勝10敗(2回戦)
(※カッコ内は過去最高成績、20年センバツは大会中止)

<山梨学院の昨年秋の成績>
★山梨大会
1回戦 20-0 富士河口湖
2回戦 7-3 甲府城西
準々決勝 4-1 日川
準決勝 8-1 駿台甲府
決勝 5-2 帝京三
★関東大会
1回戦 2-1 昌平(埼玉)
準々決勝 4-2 桐光学園(神奈川)
準決勝 3-2 健大高崎(群馬)
決勝 4-13 作新学院(栃木)

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.19

あのスターたちも春季関東大会に出場していた!モノが違った8人の逸材たち【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.20』】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?