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広島カープのドラ1・常廣羽也斗は1年目から活躍なるか 過去10年のドラ1は既に3人が大台突破

2024.01.06


常廣羽也斗

2024年が幕を開けて早6日、多くの企業が仕事始めを迎えているなか、広島カープは5日から球団フロントが動き出した。2023年はセ・リーグ2位でシーズンを終え、あと一歩優勝に届かなかった。その後のドラフトでは青山学院大の即戦力右腕・常廣 羽也斗投手(大分舞鶴出身)を指名した。

その常廣を、新井監督が早くも今季のキーマンの1人に挙げるほどの期待度は高い。まもなく始まる新人合同自主トレを含めて、ドラ1にふさわしい活躍を見せられるか期待がかかるが、過去10年のドラフト1位を見ていくと、明暗がはっきりしている。

大台の年俸1億円超えを果たしているのが既に3人。先発ローテーションの一角を担う大瀬良 大地投手(長崎日大出身)、森下 暢仁投手(大分商出身)。さらに守護神・栗林 良吏投手(愛知黎明出身)が活躍している。

特に森下、栗林は2021年の東京五輪で、日本の金メダル獲得に大きく貢献。名実ともに球界屈指の好投手となった。エース・大瀬らとともに2024年も投手陣を引っ張る活躍を見せて欲しいところだ。

また野手では、小園 海斗内野手(報徳学園出身)が実力を付け始めた。先日のアジアチャンピオンシップで、侍ジャパンに招集されるなど、期待値は高い。ここまでで120打点を記録するなど、着実に実績を残してきた。2024年は更なる飛躍が期待されるところだ。

他には2014年のドラ1・野間 峻祥外野手(村野工出身)が、2023年までに832試合に出場するなど、チームの戦力となっている。

一方で、2015年のドラ1・岡田 明丈投手(大阪商業大高出身)は、ケガの影響で2024年からは育成契約で再スタート。広陵時代に強打を発揮して期待された中村 奨成捕手も、1軍通算2本塁打と、活躍には至っていない。

即戦力として期待される常廣はどんなプロ生活を送るのか。1年目からの活躍を期待したい。

<過去10年のカープ・ドラ1>
2013年:大瀬良 大地投手(年俸1億8000万円)
251試合登板 81勝64敗29ホールド2セーブ
981奪三振 327四死球 防御率3.56

2014年:野間 峻祥外野手(年俸6800万円)
832試合出場 打率.274(1975打数541安打)
本塁打10 打点130 盗塁73 OPS.678

2015年:岡田 明丈投手(年俸800万円)
71試合登板 24勝17敗2ホールド
287奪三振 169四死球 防御率4.36
※今季より育成契約

2016年:加藤 拓也投手 ※現:矢崎 拓也(年俸5600万円)
123試合登板 7勝5敗27ホールド25セーブ
144奪三振 100四死球 防御率3.66

2017年:中村 奨成捕手(年俸750万円)
88試合出場 打率.216(134打数29安打)
本塁打2 打点10 盗塁3 OPS.564

2018年:小園 海斗内野手(年俸5400万円)
381試合出場 打率.272(1406打数383安打)
本塁打22 打点120 盗塁15 OPS.682

2019年:森下 暢仁投手(年俸1億3000万円)
89試合登板 37勝24敗
483奪三振 181四死球 防御率2.82

2020年:栗林 良吏投手(年俸1億5000万円)
156試合登板 3勝10敗21ホールド86セーブ
191奪三振 66四死球 防御率1.76

2021年:黒原 拓未投手(年俸1400万円)
17試合登板 0勝1敗1ホールド
24奪三振 15四死球 防御率8.87

2022年:斉藤 優汰投手(年俸800万円)
1軍登板なし

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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