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女子4冠・神戸弘陵が和歌山大学と合同練習!「センバツ優勝を目指します」

2023.12.26


近畿学生野球連盟に所属する和歌山大硬式野球部と、2023年度女子高校野球で4冠(ユース大会、選抜大会、選手権、松本ローズカップ)を達成した神戸弘陵女子硬式野球部が24日、和歌山県内のグラウンドで合同練習を行った。

両校の合同練習は2022年の12月24日に続き2回目。昨年のこの合同練習をきっかけに、神戸弘陵は春の選抜大会で無失策&無失点で優勝。夏の選手権では史上初の3冠を達成し、石原康司監督は、「合同練習が効きました」と振り返る。

今回は、昨年実施した和歌山大のドリルを、2年生は再確認し、1年生は初めて直接学ぶ機会となった。

午前9時半頃に到着した神戸弘陵の選手たちを迎えた和歌山大の選手たち。まず両校の選手が2人1組となって2分間、今日の練習のテーマ・目標などを話し合った。

ウオーミングアップのあとは、和歌山大の学生コーチ・新蔵大雅さん(2年=川和)と主将の丸山 椰尋外野手(3年=熊野)が中心となって練習の音頭をとり、ゴロ捕球、握り替え、カットプレーなどのドリルメニューを、大学生と高校生が一緒に取り組んだ。

キャッチボールでは和歌山大の大原弘監督が「1球目から意味のあるものにしないといけない。最初は肩ができるまでと考えずに、例えば内野手ならバックトスをする。ファーストミットを持っている選手は捕球の仕方が大事」など、実戦を想定したアドバイスを送った。

内野のボール回しでは最後に「ドリームチームを作ろう」と提案し、両校がそれぞれ4つのベースに2~3人ずつベストと思われるメンバーを配置し、ボール回し10周のタイムを計った。改善点を出し合い、最初のボール回しと最後のボール回しでは約2秒縮める成果が出た。大原監督は「ボール回しは秒数コンテストではない。でもプレッシャーをかけて毎日続ける、試合で生きてくることがある」と選手たちに話した。

ランチタイムでは和歌山大の選手たちが7分間シートノックを受け、食事をしながら神戸弘陵の選手たちも目に焼き付けた。

午後からは神戸弘陵の選手が5イニング、実戦形式で練習をし、和歌山大の選手たちがポイントでアドバイスした。

練習後のミーティングで神戸弘陵主将の田垣 朔來羽捕手(2年)は、「細かいところなどを教えていただいたが、自分たちの意識の低さがまだまだあった。学んだことをこの冬に取り組んで、秋の悔しい思い(8月のユース大会準々決勝敗退)を胸に、春の選抜大会で優勝できるように頑張ります」と大学生の前で誓った。

神戸弘陵の石原監督は、「貴重な体験をさせてもらった。1日1日の積み重ねで、大きいことができる。去年の3年生は、これをもって帰って、自分流に理解をして、反復練習をしたことが春や夏に実った。(今年も)クリスマスイブにやらせてもらったが、クリスマスのイベントで終わると何もならないので、これをどう理解してやっていくか」と1、2年生へ向けて厳しい言葉も投げかけた。

この日の練習を糧にして春の東京ドーム、夏の甲子園での日本一達成を目標に取り組んでいく。

この記事の執筆者: 松倉 雄太

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