News

山本由伸、ヤンキース入りなら千賀との「サブウェイシリーズ」対決実現! 日本での対戦成績は?

2023.12.20


オリックスからメジャー移籍を目指している山本 由伸投手(都城高出身)が、移籍チーム決定へ秒読み段階に入っているとされている。大谷 翔平(花巻東出身)も面談に加わったドジャースなのか、本命と言われているヤンキースなのか。ここにきて、ヤンキースと同じニューヨークが本拠地のメッツも対抗馬として挙げられている。

大谷に負けじ?と、メッツに今季から加入した千賀 滉大投手(蒲郡高出身)が「山本をチームメートにしてほしい」と首脳陣に懇願したとの報道もあった。同じ右腕として、互いに認め合っている仲だからこそのラブコールなのだろう。

山本がメッツに移籍すればチームメートになるが、ヤンキース移籍となると話は真逆となる。メジャーのインターリーグ(交流戦)でのメッツとヤンキースの対戦は「サブウェイシリーズ」とも呼ばれ、互いに意識する戦いとなる。ファンも選手も熱くなる。千賀と山本が直接対戦となれば、負けられない戦いを強いられることになる。

この2人、NPBでは2020年に先発として4度対戦している。最初の2戦は千賀が勝利し、3戦目からは山本が連勝した。最初の試合では山本に負けがついていないため、対戦成績としては山本の2勝1敗、千賀の2勝2敗。わずかに山本が上をいった。

シーズン終盤の9月22日の試合はオリックスが1対0で勝利した。山本はソフトバンク相手に7回3安打無失点。千賀は8回を5安打わずか1失点に抑えたが、負け投手となった。その1失点は、2回に吉田 正尚外野手(敦賀気比出身、現・レッドソックス)に打たれたソロだった。今、考えれば、なんと豪華な試合だったか。

千賀はこのシーズンで最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得。「投手3冠」を達成し、希望していたメジャー挑戦への道を切り開いた。山本は先発転向2年目で、千賀と奪三振タイトルを分け合っている。21年からは、ご存じの通り3年連続の「投手4冠」と黄金時代を築いた。両投手はまさにライバル球団でしのぎを削り、互いに高め合ってきた。

「サブウェイシリーズ」は、もともとワールドシリーズでの対戦で用いられた言葉だった。その大舞台で、千賀VS山本の対決が実現するかもしれない。日本人として、ワクワクが止まらない。

【2020年「千賀VS山本」の対戦】
8月11日(ペイペイドーム)ソフトバンク8-7オリックス
○千賀 6回 5安打 9奪三振 6失点(自責0)
山本 5回 6安打 5奪三振 5失点(自責5)

8月25日(ペイペイドーム)ソフトバンク4-0オリックス
●山本 6回 4安打 6奪三振 2失点(自責2)
○千賀 7回 2安打 9奪三振 0失点(自責0)

9月1日(京セラドーム大阪)オリックス5-0ソフトバンク
●千賀 6.2回 5安打 6奪三振 4失点(自責4)
○山本 7回 2安打 7奪三振 0失点(自責0)

9月22日(ペイペイドーム)オリックス1-0ソフトバンク
○山本 7回 3安打 7奪三振 0失点(自責0)
●千賀 8回 5安打 9奪三振 1失点(自責1)

この記事の執筆者: 鎌田 光津希

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.26

新潟産大附が歓喜の甲子園初出場!帝京長岡・プロ注目右腕攻略に成功【2024夏の甲子園】

2024.07.27

昨夏甲子園4強・神村学園が連覇かけ鹿児島決勝に挑む!樟南は21度目の甲子園狙う【全国実力校・27日の試合予定】

2024.07.26

名将の夏終わる...春日部共栄・本多監督の最後の夏はベスト4で敗れる【2024夏の甲子園】

2024.07.26

報徳学園が3点差をひっくり返す!サヨナラ勝ちで春夏連続甲子園に王手!【2024夏の甲子園】

2024.07.26

「岐阜県のレベルが上がっている」県岐商が2年ぶりの決勝進出も、岐阜各務野の戦いぶりを名将・鍛治舎監督が称賛!【24年夏・岐阜大会】

2024.07.25

まさかの7回コールドで敗戦...滋賀大会6連覇を目指した近江が準決勝で涙【2024夏の甲子園】

2024.07.24

享栄、愛工大名電を破った名古屋たちばなの快進撃は準々決勝で終わる...名門・中京大中京に屈する

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.21

名将・門馬監督率いる創志学園が3回戦で完敗…2連覇狙う履正社は快勝【近畿・中国実力校20日の試合結果】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.27

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」