142球・5四球の大荒れ! それでも広島1位常廣は完投勝利で底力発揮! 青山学院大、春秋連覇へ王手<明治神宮大会・大学の部>
神宮大会準決勝を迎えた青山学院大は先発に広島ドラフト1位の常廣 羽也斗投手(大分舞鶴)を先発に立てた。強力打線の富士大相手に常廣は粘り強い投球。ストレートは最速150キロをマークしたものの、引っ掛けてボールになったり、生命線であるフォークが抜けたり、引っ掛けることもあり、なかなか自分の投球ができなかった。それでも微調整を行いながら、富士大打線をしのいで抑えていく。6安打、5四球、142球。苦しい投球であったが、しのいで勝てたことは常廣の経験値を高める投球だった。
球数は多くなったが、「微調整している時は7割〜8割の力で投げるのでそれほど疲れはない。とにかく完投が出来てよかった」とスタミナは十分だった。
また、神宮大会はDH制がないため、投手も打席に立つ。DH制の東都だったため、リーグ戦終了から打撃練習を開始。最初はティーボールでさえも当てるのに苦労したが、この試合で見事な安打を放ち、スタンドを沸かせた。
「打撃練習をずっとやってきたので、打てたのは嬉しいです」と喜んだ。
7割〜8割の力でも、来年のドラフト候補が勢ぞろいの富士大に対し、3点に留める常廣の総合力の高さがわかる試合だった。