【高校野球ベストシーン’23・広島編】高校通算62発、「広陵のボンズ」こと真鍋 慧がチームの県内無敗に貢献
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2023年もあとわずか。ことしも高校球界ではさまざまな印象的な出来事があった。各都道府県ごとにベストシーンを思い出してみよう。
広島県では、昨年秋の新チーム結成以来、今年の夏まで、広陵が県内無敗を誇った。昨年秋の広島を制し、中国地区を制すると、明治神宮大会では2年連続の準優勝。センバツではベスト4まで勝ち進んだ。春季広島大会で優勝すると、中国大会も制した。最後の夏は広島商を決勝で破って優勝。甲子園では3回戦で慶應義塾(神奈川)に敗れたが、広島県の公式戦は16連勝。県内だけでなく中国地区でも1度も負けなかった。
そのチームの中心にいたのが、高校通算62発を誇った真鍋 慧内野手(3年)だった。189センチ、92キロ。高校生離れした立派な体格で、1年生から注目され、1年秋の明治神宮大会では3試合で2本のアーチをマークした。大阪桐蔭(大阪)の前田 悠伍投手(ソフトバンク1位)、花巻東(岩手)の佐々木 麟太郎内野手(米大学進学希望)、九州国際大付(福岡)の佐倉 侠史朗内野手(ソフトバンク育成3位)と並んで、「ビッグ4」とも呼ばれた。
ピンポン球のように軽々とスタンドインさせる長打力に加え、逆方向への強い当たりも放つことができ、大型選手らしからぬ起用さも兼ね備えている。甲子園ではホームランを打つことができなかったが、2年春、3年春夏と3度出場し、8試合で打率.448、打点7と活躍。今年のセンバツ4強の立役者だった。
2年夏は初戦(2回戦)で広島新庄に勝利しながら、3回戦で英数学館に敗れた。その試合で最後の打者となった真鍋が、その悔しさをバネにチームを「無敵艦隊」にまで引き上げた。
プロ志望届を提出し、3位までの指名ならプロに行く方針だったが、それはかなわなかった。4年後のプロ入りを目指し、大阪商業大に進学。即戦力のスラッガーへと成長し、ドラフト1位指名を勝ち取るつもりだ。
広陵・夏甲子園3回戦スタメン
(中)田上 夏衣(3年)
(三)谷本 颯太(3年)
(一)真鍋 慧(3年)※大阪商業大進学予定
(遊)小林 隼翔(3年)※立教大進学志望
(捕)只石 貫太(2年)
(左)高橋 陽大(3年)
(右)濱本 遥大(2年)
(投)髙尾 響(2年)
(二)松下 水音(3年)